ゴキブリ退治の注意喚起 殺虫剤の『誤った使い方』に「ヒエッ」「他人事じゃない」

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暖かい時期になると、生き物は活発になります。

困ったことに害虫も活動的になるため、早い時期から対策を進めたいところ。

害虫が出た時に、すぐに対処できる噴射式の殺虫剤は人気ですが、扱いを誤ると、思わぬ事故が起こる危険があります。

ゴキブリ退治で火災に!?

2024年5月15日、東京都台東区のマンションで、ゴキブリ駆除の際に火災が発生し、3人がケガを負う事故が発生しました。

原因は、ゴキブリを入れた袋に殺虫剤を噴射した後、ライターの火を近付け引火したこと。

ネットでは「それはいかん…!」「火で消毒したかったのかな。代償が大きすぎる」などの声が上がりました。

殺虫剤の注意事項には『火気と高温に注意』との記載がよくあるため、事前によく読み、誤った使用を避ける必要があります。

殺虫剤が正しく安全に使われるよう、普及拡大を目指す日本家庭用殺虫剤工業会は、火気は厳禁の理由について、ウェブサイト上で次のように説明しています。

エアゾールは可燃性です

炎に向かって噴射しないでください。またストーブやガスコンロ、湯沸器など火気のそばで使わないで下さい。

車のフロントガラス周辺など40℃以上になるところや日光が直接あたるところには置かないようにしましょう。

暖房器具(ファンヒーターなど)の周囲も温度が上がり破裂する危険がありますので置かないでください。

『エアゾール』製品は、容器のボタンを押すと液化ガスなどの噴射剤が膨張し、圧力で殺虫剤の原液を霧状に放出する仕組み。

この噴射剤が可燃性のため、注意が必要なのです。

「自分はミスをしないから大丈夫」と思うかもしれませんが、調理中にゴキブリが出るなど、あわてるシーンではとっさに行動してしまう可能性も。

実際に、うっかりガスコンロの近くで『エアゾール』の殺虫剤を使い、火の手が上がった事故もあり、消防庁など各自治体が注意をうながしています。

※写真はイメージ

ゴキブリ専用に限らず、噴射式の殺虫剤を使用したら換気を行い、万が一にも着火しない環境を作りましょう。

害虫だけでなく、火災にも気を付けて、暖かい時期を乗り越えたいですね。


[文・構成/grape編集部]


出典

日本家庭用殺虫剤工業会

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