エミネム、ニューAL発売を前に“スリム・シェイディの訃報”がデトロイトの新聞に掲載

エミネムが今年の夏にリリースするニュー・アルバムは『The Death Of Slim Shady (Coup De Grâce)』(スリム・シェイディの死[とどめの一撃])というタイトルだが、現地時間2024年5月13日、“物議を醸したラッパー”スリム・シェイディに別れを告げる偽の追悼記事が米紙デトロイト・フリー・プレスに掲載された。

記事の見出しには“スリム・シェイディは永続的な印象を残した”とあり、小見出しには、“ファンは物議を醸したラッパーを‘決して忘れないだろう’”と書かれている。この広告/訃報は、エミネムがリリース予定の12thスタジオ・アルバムのプロモーションの一環のようで、ジェイソン・ボーヒーズのように白いホッケー・マスクをかぶったエミネムの写真が掲載されている。

この死亡記事には、「物議を醸したラッパーをファンは“決して忘れないだろう”。デトロイト出身で、1990年代半ばから後半にかけて隆盛を極めたアンダーグラウンド・ラップ・シーンのはぐれ分裂派としてその街でキャリアをスタートさせたシェイディ。彼が初めて有名になったのは1999年、遊び心溢れる錯乱したシングル“My Name Is”のデビューで、その独特の目を引くミュージック・ビデオと共に、この若いアーティストと彼の歌詞をより多くの聴衆に知らしめた」と書かれている。

そして、「結局のところ、彼が使った道具と思われるものは、突然恐ろしい結末を迎えるしかない存在を定義する名刺となった。彼の複雑で苦悩に満ちた存在は終わりを告げ、彼が残したレガシーは、このキャラクターがこの世を去った方法ほどにも解決に近づいていない。彼が地上では見つけることのできなかった安らぎを、死後の世界で本当に見つけることができますように」と続いている。

エミネムは今年4月、地元デトロイトが主催した【2024 NFLドラフト】に登場した。デトロイト・ライオンズの応援に駆けつけた直後、彼は今夏リリース予定のアルバム『The Death of Slim Shady (Coup De Grâce)』の計画を発表した。今作は、“誰がスリム・シェイディを殺したのか?”という質問を投げかける、自身の最期を追った『未解決ミステリー』のような動画を通じて発表された。この血みどろの犯罪ドキュメンタリー風動画には、ラッパー仲間の50セントもカメオ出演している。

『The Death Of Slim Shady (Coup De Grâce)』は、2020年の11thスタジオ・アルバム『ミュージック・トゥ・ビー・マーダード・バイ』に続く作品だ。前作は、米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で1位となり、彼にとって10作連続での首位となった。

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