Synspective、海外都市部の沈下モニタリングで外部企業と連携–SARデータを活用

小型の合成開口レーダー(SAR)衛星を開発、運用するSynspective(東京都江東区)は5月15日、2社とSAR衛星データと地下水シミュレーションを活用して、海外の都市部での沈下のモニタリングやコンサルティングで戦略的連携について覚書を締結したことを発表した。

オリエンタルコンサルタンツグローバル(OCG、東京都新宿区)と地圏環境テクノロジー(東京都千代田区)と4月12日に覚書を交わした。

OCGは、道路や鉄道、港湾などでコンサルティングサービスを提供、都市計画や上下水道、スマートシティなど社会インフラでのマスタープラン作成から情報収集、現地調査、基本設計、詳細設計、入札管理、施工監理、運営・維持管理までを担っているという。

地圏環境テクノロジーは、水資源や水環境、水災害などの問題で要請される水文や水理のモデリングができる統合型水循環シミュレーションシステム「GETFLOWS」(GEneral purpose Terrestrial fluid-FLOW Simulator)を活用して、サービスを提供している。

今回の覚書では、SynspectiveのSAR衛星で収集したデータや解析技術と地圏環境テクノロジーの水循環シミュレーションシステムを活用して、沈下のモニタリングシステムを構築。OCGの海外でのインフラ実績をもとに東南アジア地域を中心とした海外でのコンサルティングサービスの提供や事業化を進めていく。

(左奥から)Synspective 代表取締役CEO 新井元行氏、オリエンタルコンサルタンツグローバル 代表取締役社長 米澤栄二氏、地圏環境テクノロジー 代表取締役社長 田原康博氏(出典:Synspective)

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Synspectiveプレスリリース

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