Google、生成AI「Gemini Nano」をPC版Chromeに搭載へ。下書き支援が利用可能に

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Googleはデスクトップ向けChromeブラウザにオンデバイスの生成AI・Gemini Nanoを組み込むことを発表した。その一環として、テキスト執筆を支援する「Help me write」を提供すると予告している。

Help me wirteは、まずウェブサイトにあるテキストボックスやフィールドを右クリック。その後にいくつかの単語を入力するだけで下書きを作成してくれるものだ。以前からアナウンスはしていたが、このGemini Nano版はChromeブラウザのバージョン126(現在Canaryチャネルで入手可能)から利用できる。

Androidスマートフォンでは、Gemini Nanoが利用できるのは一部デバイス(Google Pixel 8 ProおよびGalaxy S24シリーズ)に限られている。が、デスクトップ版Chromeは「ほとんどのデスクトップPCやノートPC」で動くように設計されているという。

Gemini 1.5 Proのような高度なモデルであれば、より質の高いテキストを作成できるだろう。が、Gemini Nanoはローカルで実行される(外部サーバーとの通信が不要)ため、高速で実行でき、プライバシーの保護も徹底できるメリットがある。

マイクロソフトも自社ブラウザのEdgeにCopilot AIを追加し、質問をしたり、表示中のページを要約を可能にしている。が、オンデバイスで実行されず、クラウドサーバーの通信が発生するため、かなりの時間待たされることもある。

ほかGoogleは、ウェブ開発者が利用可能となるGemini AIの新機能も予告している。要約や翻訳、コンテンツに関する質問への回答や分類、特徴付けといったところだ。

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