3日間の船上生活、成長へ決意 八戸水産高生が体験航海

出発式で生徒を代表して決意表明する吉岡滝心さん(中央)

 青森県立八戸水産高(中川伸吾校長)の水産工学科1年生15人と専攻科学生24人が15日、実習船「青森丸」(698トン)に乗り込んで八戸港から体験航海に出発した。3日間の航程の中で船に関する知識と技術を習得し、船上生活に必要な協調性を身に付ける。

 本年度の体験航海は初日に鯵ケ沢沖、2日目に階上沖へ移動。底一本釣り漁業の体験実習などを行い、17日に八戸港へ戻る。

 同港館鼻岸壁での出発式では、中川校長が整列する生徒に対し「船の揺れや海の豊かさを経験してきて」と激励。生徒を代表し、水産工学科1年の吉岡滝心さんが「陸上と異なる経験をして一回り大きく成長してきます」と決意を述べた。

 船に乗り込んだ生徒たちはへりに並び、見送りに訪れた保護者らに手を振りながら岸壁を離れていった。

 5月22~24日には水産食品科、6月5~7日には海洋生産科の1年生も同様の体験航海を行う。【全文】

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