トヨタのランドクルーザーシリーズ
トヨタ「ランドクルーザー」シリーズは70年以上の歴史を刻み、過酷な環境下でさまざまな用途に応えてきました。そして現在、国内で3つのシリーズが揃いました。
ランドクルーザー3つのシリーズについて、トヨタの公式ホームページでは、"70"シリーズを「HEAVY DUTY(ヘビーデューティー)」、"250"シリーズを「LIGHT DUTY(ライトデューティー)」、そして"300"シリーズを「STATION WAGON(ステーションワゴン)」と位置付けています。
つまりそれぞれが明確な個性と魅力があることが分かります。
本記事では、ランドクルーザーに興味がある方や購入を検討している方に、ランドクルーザーシリーズの3モデルについて、グレード、サイズ、燃費、価格やボディカラー、内装など、それぞれの魅力や特長を3回に分けて紹介いたします。
第1回目は、トヨタSUVシリーズのフラッグシップとなる"300"シリーズをご紹介します。
※2024年5月13日執筆時点でランドクルーザー300は注文停止中
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「ランドクルーザー300」は本格的「STATION WAGON」
快適性と実用性を向上させた「ランドクルーザー300」は、プレミアムな装備と高性能なパワーユニットにより、「The King of 4WD」そして本格的「STATION WAGON(ステーションワゴン)」として君臨しています。
1967年8月に発売されたランドクルーザー50シリーズから、モデルチェンジを重ねて6代目となる現行モデルのランドクルーザー300シリーズへと進化してきました。
歴代ランドクルーザー(ステーションワゴン型)のヘリテージを追求し、信頼性・耐久性・悪路走破性を高め、それを継承してきたのがランドクルーザー300シリーズです。
本格オフローダーとしてのタフな強靭さと、洗練された大人の深みを融合させたエクステリアの「ランドクルーザー300」。次章では、その魅力と特長をじっくり見ていきましょう。
ランドクルーザー300の魅力と特長
ランドクルーザー300は、強度と剛性の伝統のラダーフレームを継承し、プレミアムなインテリアとエクステリアを持つ大人の雰囲気を醸し出すSUVとなっています。
パワーユニットにはガソリンとディーゼルの2種類があり、ガソリン車には3.5L V型6気筒ツインターボガソリンエンジン、ディーゼル車には3.3L V6ツインターボディーゼルエンジンを搭載。いずれもランドクルーザーにふさわしいパワーを兼ね備えた走行性能も魅力です。
インテリアは荒れた路面においても、ドライバーがスムーズな運転操作で運転しやすいように機能性も追求しています。
スマホ連携が可能な大型のディスプレイオーディオやドライバーをサポートする「Toyota Safety Sense」、さらに指紋認証スイッチの採用などをはじめ、最新世代のランドクルーザーにふさわしい移動を快適にする多彩な機能・装備が充実しています。
ランドクルーザー300の車種情報
ランドクルーザー300のグレード構成は、ZX、GR SPORT、VX、AX、GX。
価格は510万円から800万円となっています。
そしてZX、GR SPORTは5人乗りと7人乗りがあり、VX、AXは7人乗り、GXは5人乗りです。
また、フルタイム4WDが標準で、ZX、GR SPORTはディーゼル車とガソリン車の設定があり、VX、AX、GXはガソリン車だけの設定です。
力強い加速と大吸気量による加速のパワーユニット
ディーゼル車は309馬力トルク700NmのF33A-FTV 3.3L V型6気筒インタークーラー付ツインターボで、ガソリン車には415馬力650NmのV35A-FTS 3.5L V型6気筒インタークーラー付ツインターボエンジンを搭載。それぞれにDirect Shift-10AT(電子制御10速オートマチックが組み合わされます。
V型エンジンは力強い加速に、高速域ではツインターボの大吸気量によるのびやかな加速に寄与。
Direct Shift-10ATは10速化により、リズミカルで心地の良い走りのリズムと、高速燃費の向上、発進加速・オフロード性能の向上を同時に果たしています。
次章では快適性も追求した充実装備のインテリアを見ていきましょう。
充実装備のインテリア
インテリアには快適温熱シートとシートベンチレーションをフロントシートに加え、セカンドシートにも装備。幅広で機能的なセンターコンソールBOXは両開きなので、運転席・助手席そして後席からも利用が可能となっています。また、クールボックスも設定されています。
イントパネ上部は過酷な路面変化の中でも車両姿勢を把握しやすい水平基調に。過酷な路面状況下でも車両状況が把握しやすいよう、直感的に視認できる6針式のメーターを採用しています。
また、ドライブモードセレクト、マルチテレインセレクト、ダウンヒルアシストコントロール、クロールコントロールを一つのダイヤルに統合し、モニターを見ながら操作できる最適な位置に配置しています。そして各種スイッチ類を機能ごとに集約して配置し、直感的な操作ができるようにレイアウトしています。
さらに、車室内を快適な空気環境に導く「ナノイーX」を全車標準装備。高精細な12.3インチのワイドタッチディスプレイを設定し、自分好みの設定をスムーズに割り出せるマイセッティングを採用しています。
そしてリヤバンパーの下に足を出し入れするだけで、バックドアが自動開閉するハンズフリーバックドアも車種別に標準装備およびオプション設定されています。
安全装備
ランドクルーザー300には、先進機能を付与した最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を採用しています。
「Toyota Safety Sense」は、歩行者(昼夜)や自転車運転者(昼)を検知し、衝突回避または被害軽減に寄与するプリクラッシュセーフティを搭載。
交差点での対向直進車や右左折時に前方から来る横断歩行者の検知機能、ドライバーによる回避操舵をきっかけに操舵と車線逸脱抑制をサポートする緊急時操舵支援機能が追加されています。
また、トヨタ初の指紋認証スタートスイッチを採用。車両に登録された指紋情報と照合し、指紋情報が一致しなければエンジンが始動しない仕組みになっています。こちらは車種別に標準装備しています。
ランドクルーザー300をおすすめする人は?
ランクルシリーズで最上級モデルとなる300シリーズは、堂々たるデザインとサイズが魅力です。
特に高速クルージングにおいては他の追随を許しません。
車両価格は高額になりますが、ガソリンモデルのGXは510万円で、250シリーズの最低価格である520万よりも安くなっています。
300シリーズは選びようによっては、とてもリーズナブルな車種ともいえるでしょう。
参考資料
- 株式会社トヨタ自動車「ランドクルーザー300諸元表」
- 株式会社トヨタ自動車「ランドクルーザー300HP」
- 株式会社トヨタ自動車「ニュースリリース」