【ソッカー(女子)】待望の今季初白星!!7得点&野村ハットトリック達成 /リーグ戦第3節vs東京女子体育大

リーグ戦第3節。未だ今季初勝利を挙げれていない慶大は、昨年リーグ3部王者で今季から2部に昇格した東京女子体育大と対戦。序盤から慶大が主導権を握り試合を進める。すると、いきなり慶大に絶好のチャンスが訪れ、11分、FW野村亜美(総2・十文字)のスーパーゴールが生まれる。その後も勢いを止めることなく、後半には圧巻のゴールラッシュ。野村4ゴール、大橋桜子(商4・INAC東京レオンチーナ)、高松芽衣(環1・ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)、竹内あゆみ(看2・日ノ本学園)がそれぞれ1ゴールを決め、東京女子体育大を大きく突き放す。慶大は文句なしの快勝で待望の今季初白星を挙げた。

2024/5/12(日)11:00キックオフ @慶應義塾大学下田グラウンド

【スコア】

慶應義塾大学7―2東京女子体育大学

【得点者】

12分 野村亜未(慶應義塾大学)

15分 木山彩香(東京女子体育大学)

47分 野村亜未(慶應義塾大学)

50分 大橋桜子(慶應義塾大学)

57分 竹内あゆみ(慶應義塾大学)

68分 野村亜未(慶應義塾大学)

70分 野村亜未(慶應義塾大学)

74分 高松芽衣(慶應義塾大学)

77分 木山彩香(東京女子体育大学)

◇慶大出場選手

GK

中村美桜(理3・慶應湘南藤沢)

DF

坂口芹(総3・仙台大付属明成)→64分 佐藤凛(総2・常盤木学園)

竹内あゆみ(看2・日ノ本学園

岩田理子(総1・十文字)→75分 田中紗莉(総1・日体大SMG横浜U18)

岡田恭佳(環1・十文字)

米口和花(総1・十文字)

MF

岩瀬絢弥(商4・浦和第一女子)→84分 安達梨咲子(商2・Fram Soccer Club)

野口初奈(環2・十文字)

FW

大橋桜子(商4・INAC東京レオンチーナ)→75分 福島 日和(理2・慶應湘南)

野村亜美(総2・十文字)

高松芽衣(環1・ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)→85分 安達梨咲子(商2・Fram Soccer Club

前節は相手の攻撃に苦戦を強いられ、0ー1で敗戦を喫した慶大。1部昇格を掲げる慶大にとってはなんとしても白星を挙げたい一戦となった。今節も多くの観客が下田グラウンドに集まり、力強い声援がピッチに響き渡っていた。その声援に応えるかのように、慶大イレブンは果敢に相手陣地にボールを運ぶ。

開始11分、いきなり慶大にチャンスが訪れる。DF米口和花(総1・十文字)の右サイド後方からの絶妙なロングパスに、FW野村が一気に駆け上がり追いつくと、そのまま右足を振り抜きシュート。見事、ボールはネットに吸い込まれ先制点を挙げる。野村は米口の完璧なパスに反応し、ほぼ角度のない位置からのスーパーゴールを生み出した。このまま勢いに乗りたい慶大であったが、14分、相手の巧みなパス回しからのシュートによって、すぐさま同点に追いつかれる。このゴールにより、一時リズムを崩された慶大であったが、DF陣の活躍もあり、徐々にペースを取り戻す。

先制点を挙げる慶大

25分、岡田恭佳(環1・十文字)がハーフウェイライン手前から右サイドへクロスに出したパスを岩田理子(総1・十文字)が受け取り、岩瀬絢弥(商4・浦和第一女子)につなぎ、シュート。相手のディフェンスが入り、惜しくもゴールにはならなかったが、このプレイにより、慶大はCKを獲得。その直後も、野村の右サイドでのスピードあるドリブルを相手DFが阻止し、慶大CKにつながる。相手陣地でのプレイが多くなりチャンスを量産するも、なかなか2点目を入れることができず、同点のまま後半戦へ。

巧妙なパスでチャンスを演出する岡田

先に流れを掴みたい慶大。後半47分、またしても野村がスーパーゴールを生んだ。DF岡田からの左サイドへのパスに追いつき、このままシュートかと思われたが、相手DFにより阻止される。しかし、そのまま流れたボールをまたも奪い返し、横からシュート。ボールは見事ネットに吸い込まれ、大きな1点となる。続く50分、敵陣地左サイドで、相手のスローインを野口初奈(環2・十文字)がヘッドで合わせて落としたボールに野村が素早く反応し、クロスにパスを出す。ゴール前にいたFW大橋がタイミングを合わせてシュートを放ち3点目を奪う。

3点目を決めたFW大橋

慶大の勢いはまだまだ止まらない。60分、ゴール前の野村にパスが回り、シュートするも相手GKに弾かれる。だが、このプレイによってCKを獲得。CKを任されたMF野口は美しいキックを放つも、相手ディフェンスにより、ボールはコート外に。慶大は再びCKを獲得する。野口は2度目のCKも絶妙な位置に放ち、竹内あゆみ(看2・日ノ本学園)がヘッドでタイミングを合わせ、ついにゴールにつながる。

正確なCKを放つ野口
ヘッドで合わせゴールを決めた竹内

68分、DF岩田がハーフウェイラインから巧みなドリブルで相手のディフェンスを一人、二人とかわし、右サイドの野村にボールを回す。この日の彼女を止めることができる者はおらず、そのままシュートしたボールはゴールネットを揺らし、野村はハットトリックを達成した。この時点で5ー1と大きくリード。攻撃の勢いを止めない慶大は、DF陣を中心に丁寧にパスを回しながら相手を引きつける。70分、DF岡田が後方から、相手ゴール前の敵がいないスペースにボールを運ぶと、MF岩瀬がこれに反応し、瞬く間にチャンス到来。岩瀬がクロスに出したパスに、野村がタイミングを合わせ文句なしのシュート。野村はこの日、自身4点目のゴールを決めた。

5点目のゴールをアシストした岩田
ハットトリック達成4得点を決めた野村

さらに、後半74分、佐藤凛(総2・常盤木学園)からのスルーパスを受けたFW高松が相手GKとの1対1を落ち着いて決めて、7点目を奪った。しかし直後、今度は慶大が相手のスルーパスを許してしまい、失点。

高松が追加点

試合終了間際に相手の得点を許してしまうも、試合を通して、7得点を挙げた慶大。今季初白星は文句なしの試合内容となった。特にFW野村は、驚異の4得点とハットトリック達成の大活躍。だが、今節はDF陣初め、チーム全員が勝利に貢献し、チーム全員で掴み取った記念すべき初白星だと言えよう。次節は昨年2部リーグ8位の立大と対戦する。今節の勢いのまま、ぜひとも2勝目を挙げ、「1部昇格」に近づきたい。

次節 5/18(土)第4節 vs立教大 16:00キックオフ @慶應義塾大学下田グラウンド

(取材・写真:上村真子、島森沙奈美)

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