【速報】辺野古「裁決」取り消し訴訟 二審で住民の原告適格認める 那覇地裁に差し戻し

「原告適格認める」「裁判はこれからだ」などと書いた紙を掲げる一審原告の東恩納琢磨さん(左)ら=15日午後3時すぎ、福岡高裁那覇支部前

 名護市辺野古の新基地建設で2019年に国土交通相が県の埋め立て承認撤回を取り消した裁決は違法だとして、辺野古区や大浦湾周辺の住民4人が裁決の取り消しを求めた抗告訴訟の控訴審判決で、福岡高裁那覇支部(三浦隆志裁判長)は15日、原告4人の原告適格を認め、一審那覇地裁判決を破棄して地裁に差し戻すと言い渡した。

 22年4月の一審那覇地裁判決は、原告住民に訴訟を起こす資格(原告適格)を認めず、却下した。

 原告側は新基地完成後に米軍機の騒音被害などが予想される地域住民に「法律上保護すべき利益」があるとして原告適格を主張、一審判決の破棄を求め控訴していた。

(資料写真)新基地建設が進む名護市辺野古の沿岸部。手前は大浦湾

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