TBSホールディングス傘下の海外戦略スタジオであり、世界的に大ヒットしたNetflixドラマ「今際の国のアリス」シリーズのプロデューサー・森井輝氏がCCO（チーフ・コンテンツ・オフィサー）を務める株式会社THE SEVENと、「今、私たちの学校は…」のイ・ジェギュ監督（韓国SLL傘下レーベル・フィルムモンスター所属）が、世界市場向けドラマの共同製作を発表した。
THE SEVENは、2022年に設立したSLLの日本法人であるSLL Japanと、映画やドラマなどの映像作品の共同製作MOU（Memorandum of Understanding）を締結。SLLは、日本でも大ヒットしリメークもされた「梨泰院クラス」などの数多くのヒット作品を手掛ける韓国の大手製作スタジオで、イ・ジェギュ監督が所属するフィルムモンスターなど15社のレーベルと共に多様なコンテンツを制作している。
このたび製作されるドラマは、既存の映画や漫画にはなかった、特殊能力を手にしてしまった主人公が活躍するアクション超大作で、現在開発が進められている。グローバル市場で大ヒット作品を放っている両社の作品に期待が集まる。
森井氏は、日本発のNetflix作品として視聴時間最高記録を更新したドラマ「今際の国のアリス」シーズン2や、Netflix配信後初週に英語を含む全言語において日本発のドラマで歴代最高の世界2位を記録した「幽☆遊☆白書」などのプロデュースを手掛け、2022年からはTHE SEVENでグローバル向けコンテンツの製作最高責任者として指揮を執っている。
一方のイ・ジェギュ監督は、配信開始直後から2週間NetflixのTOP10（非英語ドラマ）で91の国と地域にて首位を飾ったドラマ「今、私たちの学校は…」や、患者の精神状態をVFX（視覚効果）で見事に表現し好評を博した「今日もあなたに太陽を ～精神科ナースのダイアリー～」で監督を務めるなど、韓国を代表する映画やドラマの企画を手掛けてきた。
現在、両者はそれぞれ世界的大ヒット作品の続編である、「今際の国のアリス」シーズン3、「今、私たちの学校は…」シーズン2を制作中。世界中から注目が集まる中、新たな国際共同製作プロジェクトを始動する。今回のプロジェクトは、イ・ジェギュから自身の思い入れの強い企画を、日本発のグローバルヒット作を連発している森井氏と一緒に、一大ドラマプロジェクトとして進めたいと提案があり、協業が実現した。
イ・ジェギュ監督は「森井さんはグローバルに活躍しながらも、日本ならではの緻密な感性を持っており、よい刺激を受けられるという期待から一緒に作りたいと思いました」、森井氏も「以前からイ・ジェギュ監督の作品のファンでしたし、そんな監督から提案があり、非常に驚きうれしく思いました」と心境を話している。
韓国チームが来日して行われた直近の開発会議では、イ・ジェギュ監督が「私が考えた原案を、森井さんが情熱を持って受け止めてくれ、斬新なアイデアを加えてより面白いストーリーになっています。一緒に作ることで韓国・日本だけでなく全世界の人に響き渡るような作品になると信じています」と作品への意気込みをコメント。森井氏は「具体的な内容はまだ公表できませんが、今回の作品は、すべてが斬新で見たことのないストーリーで、早く世の中に出したいです」と高揚感をうかがわせている。
既に、ロングプロット（構成やあらすじ）の開発が進んでおり、今後も協議を重ねて脚本執筆に移行。並行して撮影や制作スケジュールなども計画されており、キャストや内容など詳細については、今後順次発表される。
