14億円の損害賠償請求へ 知床沖観光船沈没 乗客14人の家族が6月下旬から7月上旬に集団提訴する方針

知床沖の観光船沈没事故で、乗客14人の家族が運航会社の桂田精一社長などを相手取り損害賠償を求める集団訴訟を起こす方針ですが、その請求額がおよそ14億円に上ることが分かりました。

おととし4月に知床沖で発生した「KAZU I(カズワン)」の沈没事故では、乗客乗員26人のうち20人が死亡、6人が行方不明となっています。このうち乗客14人の家族合わせて29人が運航会社「知床遊覧船」と桂田精一社長を相手取る集団訴訟で、損害賠償の請求額が合わせておよそ14億円に上ることが関係者への取材で明らかになりました。

■知床観光船事件被害者弁護団・山田廣弁護士:

「桂田代表の法的な責任を明らかにして、謝罪させる。この事件のあまりにも悲惨な状況を社会に訴えて、事件の風化を防ぐ」。

当初は今月にも提訴する方針でしたが、請求額などの調整に時間がかかったことから、来月下旬から7月上旬にずれ込む見通しです。

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