宿泊先のホテルで友人と「部屋飲み」。宿泊しなければ友人の分の宿泊費は払わなくてよいですよね?

宿泊者以外の出入りは基本NG!

自分が宿泊するホテルに友人を出入りさせることは、基本的にできません。

ホテルには、そのホテルを利用する方向けに利用規約が定められています。

ほとんどの場合、その利用規約に「宿泊者以外は出入り・使用してはならない」と記載されているため、守る必要があるのです。

多くのホテルでは、もし利用規約に違反した場合は宿泊契約をキャンセルするとされています。

ちなみに、一般的に「そのホテルに宿泊すること=利用規約に同意すること」となるため、事前によく確認しておきましょう。

また、当然といえば当然ですが、ホテルに対して支払う宿泊料金は、泊まる人数に応じて支払っています。

そのため、料金を支払っている人以外が利用してしまうと、料金未払いのままサービスを利用しているということになってしまうのです。

したがって、宿泊しなければいいという問題ではないようです。

なお、場合によっては被害届を出されてしまい、罪に問われてしまうこともあるようです。

例えば刑法第130条では、「正当な理由がないのに、人の住居若しくは人の看守する邸宅、建造物若しくは艦船に侵入し、又は要求を受けたにもかかわらずこれらの場所から退去しなかったものは、三年以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する」と定められており、懲役や罰金が科される可能性もあるので、宿泊者以外の出入りは控えるべきといえるでしょう。

宿泊者以外の人と会いたいときはどのようにすればいい?

宿泊先で友人と会いたい場合は、以下の2パターンが考えられます。

__・ホテルのロビーやレストランで面会する

・ホテルの外で会う__

それぞれについて詳しく解説します。

ホテルのロビーやレストランで面会する

ホテル内で友人と会いたい場合は、ロビーや併設されたレストランを使用するといいでしょう。

一般的に、ロビーやレストランであれば、宿泊者以外でも利用可能です。

併設されたレストランやカフェであればお酒が楽しめる場合もあるため、ホテルで飲みたいのであればこちらを利用しましょう。

ホテルの外で会う

ホテルのロビーやレストランを避けたい場合は、ホテルの外で会うのが無難でしょう。

友人の家や居酒屋など、お酒を楽しめる場所はいくらでもあります。

ただし、ホテルによっては深夜の出入りは暗証番号が必要な場合もあるため、遅くなる場合は入館方法を確認しておくことをおすすめします。

友人と飲みたい場合は宿泊先のホテル以外にしましょう

多くの場合、宿泊先のホテルに友人を入室させることは禁止されています。

なぜなら、利用規約に記載されているほか、ホテルの利用は宿泊料金を支払った人だけが受けられるサービスであるためです。

そのため、友人と飲食を楽しみたいのであれば、ホテルに併設されたカフェ・レストランを利用するか、ホテルの外に行きましょう。

そうすることで、無駄なトラブルを起こすことなく、楽しい時間を過ごせるはずです。

出典

デジタル庁 e-GOV 法令検索 明治四十年法律第四十五号 刑法 第百三十条

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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