USオルタナバンド・ペイヴメントのオリジナルドラマーの半生とバンドを追ったドキュメンタリー映画、予告編解禁

『ラウダー・ザン・ユー・シンク ギャリー・ヤングとペイヴメントの物語』ポスター

USオルタナバンド、ペイヴメントのオリジナルドラマー、ギャリー・ヤングの半生とバンドを追ったドキュメンタリー映画『ラウダー・ザン・ユー・シンク ギャリー・ヤングとペイヴメントの物語』より、予告編が解禁された。

ニルヴァーナやソニックユースと共に90年代を代表するインディー/オルタナ・ロックバンドと称され、今日も新規のファンを獲得し続けているペイヴメント。ゆるく荒削りでキャッチーなそのローファイサウンドは、伝説の「おやじ」ことギャリー・ヤング抜きには生まれなかった。

ヒッピー世代のドラマーで他のメンバーより一回り年上、「LSDなら375回やってる」と豪語し、ライブ前には並ぶファンに野菜をプレゼント。出番がない曲では逆立ちを披露するなど、その予測不能な行動はメンバーを時に悩ませながら、幾つもの伝説のステージを生み出した。90年代当時の空気が詰まったライブ映像や充実のメンバーインタビューと共に語られる、知られざるギャリー・ヤングとペイヴメント黎明(れいめい)期の物語―。

幼なじみのスティーヴン・マルクマスとスコット・カンバーグは大学卒業後、2人で音楽を作ろうと決心。地元ストックトンで安いとうわさのレコーディング・スタジオ、その名も「Louder Than You Think(ラウダー・ザン・ユー・シンク)」を訪れる。マリフアナのにおいが立ち込める怪しげな部屋の中たたずんでいたのは、かいわいでは名の知れたおじさんドラマー、ギャリー・ヤングだった。スタジオでギターをかき鳴らす若者2人にギャリーは尋ねる。「それじゃただのノイズだ。俺がドラムをたたこうか?」

プログレ上がりで腕は確かなギャリーのドラムが加わり、ペイヴメントは独自のローファイサウンドを確立。1992年には伝説のファーストアルバム『スランテッド・アンド・エンチャンテッド』をリリースし、「次のニルヴァーナ」とも称され90年代ロックシーンを熱狂させる。しかしその一方、酒とドラッグに溺れるギャリーは次第に制御不能になっていくのだった―。

映画『ラウダー・ザン・ユー・シンク ギャリー・ヤングとペイヴメントの物語』は、6月15日より全国順次公開。

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