中国の複数行、高金利預金商品を廃止 コスト削減狙う

[北京 15日 ロイター] - 中国の複数の銀行は一部の高金利の預金商品の取り扱いを停止すると発表した。銀行は利益率が圧迫されており、コストを削減する狙いがある。

中国交通銀行、中国郵政貯蓄銀行、興業銀行、中信銀行などは今週、高金利の個人・法人向け預金商品について、一部取り扱いを終了するか、金利を要求払い預金と同水準に引き下げると発表した。

利回りの高い「コール預金」や「協定預金」などが対象で、15日から適用する。

中国経済が減速する中、金融機関は困難な状況にあるセクターへの貸出金利を引き下げるよう圧力を受けており、純金利マージンが縮小している。

郵政貯蓄銀行は発表文で、今回の措置は「関連する規制要件を実行し、市場の競争秩序を維持するため」と説明した。

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