「新しい観光の中心、もう一つの中心地に」函館市の老舗菓子店「千秋庵総本家」がリニューアルオープン

函館市の老舗菓子店「千秋庵総本家」の本店が15日、リニューアルオープンしました。函館の新たなスポットとして人気を集めそうです。

15日にリニューアルオープンした函館の老舗菓子店「千秋庵総本家」の宝来町本店。午前9時半のオープンを前に多くの人が並びました。

客)

「スフレが入ったどらやきが出たのでそれを目的に来た」、「カフェがあったらいいなと思っていたのですごくうれしいです」。

江戸時代末期の1860年に函館で創業した千秋庵総本家。その後、「のれん分け」の形で全道に千秋庵の名が広がりました。

いまの「千秋庵総本家」の本店は建設から100年以上経ち老朽化が進んだため、今回改装して15日のグランドオープンを迎えました。

千秋庵総本家・橋淳央社長)

「函館全体を盛り上げるような寄与できないか企業としても思っていて、古いものを大切にしながら新しいことをやっていこうという考え方の中で、最初の一歩がやっと踏み出せたところ」。

リニューアルを記念してパッケージが新しくなった「元祖山親爺」のほか、新たな商品も販売されています。

函館の隣・七飯町の地酒「郷宝」とその酒粕が使われているカステラや主力商品のどら焼きをアレンジした「スフレどらやき」などが宝来町本店限定で販売されています。

坂詰怜記者)

「クリームが豆乳なので甘すぎず、甘いのが好きじゃない人も食べられます」。

さらにリニューアルした店舗では、もともと物置だった蔵がイートインスペースに生まれ変わりました。その場で買った商品と一緒にコーヒーなどの飲み物を楽しむことができます。

函館市民)

「実は私きょう誕生日なんです、それでこの日は行こうと決めてきました、落ち着いて1人でも気楽に来られるかなと思います」。

千秋庵総本家・橋淳央社長)

「函館が独自で育ってきている温故知新みたいな、日本の歴史的な文化みたいなものを、建物と食べものの両方で感じ取ってもらえる、新しい観光の中心、もう一つの中心地にできたらと思います」。

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