【大学受験2024】芝浦工大、学部入学者の女子比率26.6%…過去最高

学部生の女子学生比率(%)

芝浦工業大学は2024年5月10日、2024年度4月の学部女子入学者の比率が26.6%(全入学者1,866人中女子入学者496人)となったことを発表した。これは同学過去最高の女子学生比率で、大学全体としても初めて20%を超えた。

2024年度4月の学部女子入学者の比率26.6%は、2023年度入学者の21.2%を5%以上上回り、入学者における同学過去最高の女子学生比率となった(2024年5月1日現在)。学部生全体を通しても、2023年度19.8%から21.8%(全学部生7,794人中、女子学生1,702人)となるなど、大学全体としても初めて20%を超え、女子学生比率が増加している。

工学分野に進む女子学生の比率は全国平均で15.2%(令和3年度文部科学省「学校基本調査」より)となっており、この分野においてはいまだ大きなジェンダーギャップが存在している。その中で芝浦工業大学は、教育も研究もイノベーション創出のためにはダイバーシティが重要であるとの考えのもと、理工系を学ぶ女子学生を増やし、社会に有意な人材を多く輩出するための取組みを行ってきた。

2018年度から公募制推薦入学者選抜(女子)を導入し、現在は理工系女子特別入学者選抜として、2024年度は75名の入学者を迎えた。2022年度からは入学試験の成績が優秀であった女子入学者100名以上を支給対象とした奨学金(入学金相当)を設置した。さらに女子高校との連携により1週間の研究室体験インターンシップ開催や、女子高校生とその保護者を対象に「女子向けミニオープンキャンパス」を開催し、工業大学の「今」を体感してもらうイベントなどを実施。

芝浦工業大学では、「ダイバーシティ推進先進校」を目指し、創立100周年を迎える2027年までに女子学生比率30%以上となることを目標に、多くの理工系を学ぶ女子学生を育成、輩出して社会のイノベーション創出の一助となるよう取組みを続けていくとしている。

中川和佳

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