【卓球】王曼昱のシングル落選に支持者が反発「不公平」「報奨金2200万円贈る」

シングル落選した王曼昱

卓球の強豪・中国の卓球協会は14日、パリ五輪代表を発表。最後までもつれた女子シングルス代表が物議を醸している。

女子はシングルス代表に世界ランク1位の孫穎莎と、東京五輪金メダルの陳夢が選ばれた。陳夢と最後まで争った王曼昱は、団体要員となった。

当初、世界選手権で優勝経験もあり、日本人キラーとしてその強さを認められた王曼昱が五輪選考ポイントで陳夢をリードしていた。しかし、中国は2月の世界選手権団体戦(釜山)後に突如、〝外国人に敗れたら減点〟制度を導入。最終選考大会となったサウジ・スマッシュでインド選手に敗れ、大幅に減点された王曼昱を優勝した陳夢が逆転し、代表の座に輝いた。

王曼昱のファンは「五輪切符が盗まれた」などとネット上で不公平だと猛抗議するなど波紋が広がる中、教育専門家でインフルエンサーの張学峰氏がウェイボーで、王曼昱支持を表明した。

中国メディア「新浪体育」によると、張氏は「王曼昱は私と同郷であり、チチハルの誇りです! すべての重要な試合の重要な場面で、彼女が流れを変えなければ、覇主になどなれなかった。彼女は、私が最も好きな運動選手。同郷であるだけでなく、重要な時に本当に粘り強く戦うことができるからだ。シングルスで出場できるかどうかは関係ない。遅かれ早かれ当社のイメージキャラクターをお願いする」と投稿した。

これがウェイボーのトレンドで1位に。張氏を称賛する声もあったが、「卓球を利用した単なる話題作りだ」と批判も殺到したことから、張氏はこの削除。その後、別のSNSに改めて不公平さを表明し、結果に関係なく、王曼昱に100万元(約2200万円)を報奨金として贈ることを宣言した。

王曼昱はパリ五輪団体に出場するが、ファンの後押しも得て日本の難敵になることは間違いなさそうだ。

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