【夏場所】伯桜鵬が気力で2勝目 右上腕二頭筋断裂も「気持ちで負けてはいけない」

勝った伯桜鵬

気力で白星をつかんだ。大相撲夏場所4日目(15日、東京・両国国技館)、十両伯桜鵬(20=伊勢ヶ浜)が十両紫雷(32=木瀬)を小手投げで下し、星を2勝2敗の五分に戻した。

2日目の取組で右上腕二頭筋を断裂。連敗した3日目に続き、この日も患部にテーピングを巻いて土俵に上がった。取組後は「内容は良くなかったけど、慌てずに取れた。勝てたので良かった」と安堵の表情。万全の状態からは程遠いが「土俵に上がっている以上、痛みは感じない。気持ちで負けてはいけないので。気持ちを強く持って土俵に上がっています。(右腕の状態は)あまり変わらないけど、痛みには慣れてきている」と気丈に振る舞った。

春場所後に宮城野部屋が閉鎖となり、伊勢ヶ浜部屋へ転籍。新天地での勝ち越しへ向けて「その日できることをやり続ける。その積み重ねが大事だと思う。明日へ準備したい」と意欲を見せた。

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