人と犬の長い歴史から、さまざまな犬種が生まれ、世界には700~800もの犬種が存在しているといわれるほどです。そこで今回は、動物ジャーナリストの藤原尚太郎先生の監修のもと、個々の犬の能力や特徴ではなく、犬種そのものの特徴から「いちばん」を紹介します。
犬種としての歴史が最も古いのは【サルーキ】
古代エジプト文明にまでさかのぼれる遊牧民に重宝された犬
中東地域の古代遺跡にサルーキに似た犬の記録があることから、もっとも古い犬種と考えられています。遊牧民とともに暮らし、猟犬として活躍していたサルーキは、狩りに欠かせない存在でした。そのため、遊牧民は自分たちの犬を大事にし、その血を絶やさず守っていました。
走るのがいちばん速い犬種は【グレーハウンド】
時速約70㎞で走れる俊足の持ち主
「速い」といえばレース犬のグレーハウンド! 古代エジプト時代には存在していたといわれ、その後ヨーロッパに渡り、俊足をもつ猟犬として活躍してきました。16世紀にイギリスでウサギを追うドッグレースが始まったのを機に、レースに欠かせない犬に。とあるレース用グレーハウンドは時速72㎞の記録も!
同じ犬種の中で、もっとも多くタイプ分けされているのは【ダックスフンド】
引用元:Jupiterimages ??/gettyimages
3つの被毛タイプと3つの胴回りサイズで9タイプも!
ダックスフンドのサイズは胸囲で区分。というのも、獲物が地面に掘る巣穴に潜れるかを基準にしているから。サイズは大きいものからスタンダード、ミニチュア、カニーンヘンです。さらに、被毛もスムース、ワイアー、ロングの3タイプあるため、公認犬種の中でいちばん多い9タイプに!
犬種の「いちばん」に注目してご紹介しました。明日話したくなるようなトリビアがいっぱいですね!
お話を伺った先生/動物ジャーナリスト 藤原尚太郎先生
参考/「いぬのきもち」2024年2月号『犬種なんでもいちばんクイズ』
文/いぬのきもち編集室