関西フードマーケット/H2Oの完全子会社に、7/29上場廃止

エイチ・ツー・オー リテイリング(以下:H2O)は5月15日、関西フードマーケットを完全子会社化すると発表した。

6月20日開催の関西フードマーケットの定時株主総会の決議による株式交換契約の承認を得た上で、エイチ・ツー・オー リテイリングを株式交換完全親会社、関西フードマーケットを株式交換完全子会社とする株式交換を7月31日を効力発生日として行う。

これに先立ち、関西フードマーケットは、7月29日に株式会社東京証券取引所スタンダード市場において、上場廃止(最終売買日は2024年7月26日)となる予定だ。

関西フードマーケットは、既にエイチ・ツー・オー リテイリングの連結子会社であり、株式交換によるエイチ・ツー・オー リテイリングと関西フードマーケットの業績への影響は、いずれも軽微の見込み。

H2Oは同日発表した中期経営計画で、関西フードマーケットの完全子会社化をテコに、4つの食品スーパー計約240店の店舗ポジション・役割整理、価格訴求型食品スーパー開発などに取り組むことを発表した。

関西フードサービスとしても、2021年の阪急オアシス・イズミヤとの株式交換による経営統合は一定の成果を得てきた。経営統合によりH2Oとの親子上場関係が生じていたが、事業環境の変化に対する迅速な対応などを可能にするため、H2Oの完全子会社となることを決定した。

今後、H2Oグループの人材・設備を共有し効率化を図り、購買の共通化によるスケールメリットを生かしたコスト削減などを推進する。共同でのプライベート・ブランドを含む商品開発の強化、両社グループの顧客の会員化による囲い込みの促進、共通の顧客データベース構築とそのデータ解析による販売戦略の進化を図りたい考え。

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