JR札幌駅に「駅弁」の自動販売機が登場 新幹線の札幌延伸を見据え、トイレなど在来線部分をリニューアルする計画も発表

人手不足の波はこんなところにも…。JR札幌駅では、15日から「旅のお供」となるあの商品の自動販売機が登場しました。

札幌駅の改札の中に登場したのは、「駅弁」の自動販売機です。

季節のお弁当やおみやげ用の寿司など、品ぞろえは6つの商品。

背景には販売する店員の人手不足もありますが、利用客が最も多い朝の時間帯でも、店に並ばず買えるのではと設置に踏み切りました。

札幌駅立売商会 洲崎昭光社長
「自動販売機だと営業時間も今までより3時間ほど長く販売できる、お客様にとっても弊社にとってもメリット」

その札幌駅は、今の姿になってから35年以上がたって老朽化していることから、JR北海道は新幹線の札幌延伸を見据えて駅の在来線部分をリニューアルする計画を発表しました。

目玉は「トイレ」。現在、改札の中に2か所あるトイレを1か所に集約して女性用の個室を増やし、男女それぞれのトイレにキッズトイレを整備します。

また、改札口の南側に商業施設を集め、店の数もこれまで以上に充実させる計画です。

JR北海道 綿貫泰之社長
「観光客から『何となく暗い』などの声があるのは事実なので。明るく利用しやすい札幌駅にする」

工事は今年度中に始まり、2028年度末までに完了する予定です。

一方、北海道新幹線の札幌延伸の延期について、JR北海道の綿貫社長は「再開発に伴い商業施設やバスターミナルが閉館しているので、開業時期の遅れに関係なく進めたい」と述べました。

延伸延期となった北海道新幹線。

新函館北斗駅で北海道南部のご当地キャラクターが出迎えたのは、山形県と埼玉県から修学旅行で訪れた中学生たちです。

修学旅行で訪れた中学生
「ルスツリゾートの遊園地と水族館と、あと夜景を見ます!(新幹線がもし札幌まで行けたら?)行きたいです。札幌ラーメン食べたいです」
「早くできたら大人になったときに一気に行けるので行ってみたいです」

JR北海道によりますと、今年度、北海道新幹線を利用した修学旅行は、道内の学校がおよそ220校、東北と関東であわせておよそ310校予定されていますが、昨年度より30校ほど減っているということです。

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