日経平均、“38,500円の壁”は厚く…29.67円高の38,385.73円で取引終了。上値を抑える「テクニカル要因」とは【5月15日の国内株式市場概況】

2024年5月15日(水)の日経平均株価をはじめ、日経平均寄与度の上位と下位銘柄、業種別騰落ランキング、東証プライム市場に上場している個別株式の騰落率ランキングなどをお伝えします。

5月15日の日経平均株価は、前日に米NASDAQが史上最高値を更新したことを受けて、寄り付きからハイテク銘柄を中心に大きく上昇してスタート。しかし、買い一巡後は徐々に上げ幅を縮小させると、引け前には前日比マイナスをつける場面も見られました。結局、指数は29.67円高の38,385.73円で取引を終えています。日経平均株価の25日および75日移動平均線が38,500円近辺にあることから、この水準を上回る局面では戻り待ちの売りがでやすいとの見方もあり、これが指数の上値を抑える一因となっているようです。日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がりが93銘柄、値下がりが132銘柄でした。

日経平均株価の寄与度上位は、東京エレクトロン〈8035〉、ソニー〈6758〉、アドバンテスト〈6857〉、HOYA〈7741〉、ディスコ〈6146〉となり日経平均を押し上げた一方、寄与度下位は、ニトリ〈9843〉、ファナック〈6954〉、KDDI〈9433〉、NTTデータ〈9613〉、日産化学〈4021〉となりました。

また、東証プライム市場の売買高は21億4,600万株、売買代金は5兆0,141.05億円となり、前日と比べて増加。

業種別では、精密機器、ゴム製品、電気機器、輸送用機器械、銀行業などが上昇した一方、石油・石炭製品、不動産業、陸運業、繊維製品、パルプ・紙などが下落しました。

東証プライム市場の個別銘柄の値上がり上位は、1位がアイロムグループ〈2372〉で+500円(+22.00%)の2,773円、2位が山一電機〈6941〉で+504円(+18.22%)の3,270円、3位がアトラエ〈6194〉で+80円(+17.66%)の533円となりました。

一方、値下がり下位は、1位がWDBホールディングス〈2475〉で-421円(-18.79%)の1,819円、2位が堀場製作所〈6856〉で-2,615円(-16.71%)の13,035円、3位がニトリ〈9843〉で-3,445円(-16.10%)の17,950円で取引を終えました。

なお、年初来高値を更新したのは97銘柄、年初来安値を更新したのは91銘柄でした。

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