産科休止の佐原病院 再開は「非常に困難」

産科休止の佐原病院 再開は「非常に困難」

 産科を休止している千葉県立佐原病院について、県の山崎晋一朗病院局長は5月15日、医師が不足している現状では、産科の再開は「非常に困難」という見解を示しました。

 千葉県病院局によりますと、県立佐原病院では、産科医の退職や、全国的な医師不足の影響で、大学病院からの医師の派遣が難しくなったことなどから、2006年4月以降、約18年にわたり産科を休止しています。

 山崎病院局長は、15日の記者との意見交換会で、「いつ起きるかわからない出産を考えると、産科は24時間体制になる」と説明しました。

 そのうえで、産科を運営するには5人程度の医師が必要だとし、佐原病院での産科の再開を問われると、「それだけの医師を集めることは非常に困難」と見解を述べました。

 また、佐原病院では、病院全体の常勤の医師の数が、2023年度末の時点で17人となり、10年前と比べると7人減るなど、減少傾向にあるとして、県病院局は、千葉大病院に対する産科を含む医師の派遣の要望や医師の募集を行うなど、継続的に取り組んでいくとしています。

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