【ゼロワン】大谷晋二郎、田中将斗不在の「火祭り」は異例ずくめの開催「まったく違う火祭りになる」

(左から)今成夢人、佐藤嗣崇、松永準也、武蔵龍也、ブレイザー丹内、土肥こうじ、花見達也、クリス・ヴァイス

ゼロワン真夏の祭典「火祭り」が、異例ずくめの開催を迎える。

24回目を迎える今大会は、18日の栃木県庁前広場大会で開幕。2AWとガンバレ☆プロレス主催興行を含む15大会で公式戦が行われ、7月28日の東京・後楽園ホール大会で決勝戦が行われる。例年は7月に開催されていたが、2か月を超える長丁場は初となる。

同団体は「ダイコーゼロワン」によるベテラン勢を中心とした「リアルゼロワン」と、若手勢の「栃木プロレス」に二極化。双方が「ゼロワン」として興行を開催する事態となり、ファンの間でも混乱が広がっていた。これに伴い一時は火祭りのリーグ戦が組めず、開催危機に陥っていた。

だが、若手選手たちから強い要望があり、これを受けた栃木プロの臼井伸太郎代表が全面協力する形で開催にこぎつけた。臼井代表は「歴史ある火祭りですが、新しい力で新しいゼロワン、そして火祭りをつくりたい。まったく違う火祭りになると思います」と語った。頚髄損傷でリハビリ中の〝炎の戦士〟大谷晋二郎とも話し、「歴史を残し、新しい歴史をつくろう」という思いで一致しているという。

出場メンバーも大幅に入れ替わった。出場12選手中、火祭り参戦経験があるのは前年度覇者の松永準也をはじめ、佐藤嗣崇、永尾颯樹、阿部史典、クリス・ヴァイス、宮本裕向だけ。半数は初出場となる。

15日に都内で行われた全体会見には8選手が参加。松永は「開催が危ぶまれていましたが、無事に開催できることになって良かったです。なぜなら2連覇するからです。夢の扉を開きたいと思います」と決意表明。大谷も田中将斗もいない伝統のリーグ戦がいよいよ幕を開ける。

なお、ブロック分けは以下の通り。
【Aブロック】松永、佐藤、永尾、阿部、今成夢人、エンデル・カラ

【Bブロック】クリス、宮本、土肥こうじ、花見達也、武蔵龍也、ブレイザー丹内

2ブロックで総当たりのリーグ戦を行い、勝ち点トップ同士が7月28日後楽園大会で決勝戦を行う。

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