“魂のピアニスト”フジコ・ヘミングさんのドキュメンタリー映画『フジコ・ヘミングの時間』追悼上映決定

映画『フジコ・ヘミングの時間』ポスター(C)2018「フジコ・ヘミングの時間」フィルムパートナーズ

4月21日に92歳で亡くなったピアニストのフジコ・ヘミングさんをしのび、2018年公開されたドキュメンタリー映画『[フジコ・ヘミングの時間](https://www.crank-in.net/keyword/226625)』の追悼上映が、5月17日より全国で順次行われることが決まった。

60代後半でデビューし、80代になっても年間約60本のコンサートをこなし、チケットは即完売で新たなオファーも絶えない。その情感あふれるダイナミックな演奏は多くの人の心をとらえ、“魂のピアニスト”と呼ばれていた。

本作は、パリ、NY、ブエノスアイレス、LA、ベルリン、東京、京都…世界を巡るフジコを2年間にわたって撮影した初のドキュメンタリー映画。ワールドツアーの演奏とその裏側、世界中にある美しい自宅、愛する猫たち犬たちとの暮らし、恋の話など、彼女の素顔を解き明かす。

幼少時に別れたスウェーデン人の父への複雑な思い、ピアニストの母からの厳しいレッスン、ハーフへの差別、貧しい留学生活、音楽の成功を目前にした聴力の喪失など、撮影中のインタビューと少女時代の絵日記を通して語られる波乱万丈の人生と知られざる家族のヒストリー。

2017年12月1日に東京オペラシティで行われたソロコンサートの「ラ・カンパネラ」をほぼフルバージョンで収録。5分におよぶそのシーンの中で、生きざまがにじみ出るような圧巻の演奏を聴かせる。

年齢を重ねさまざまな困難があってもステージで輝き続けるフジコに迫る―。

映画『[フジコ・ヘミングの時間](https://www.crank-in.net/keyword/226625)』の追悼上映は、5月17日より全国順次上映。

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