紀藤正樹弁護士、前澤友作氏のメタ社提訴の損害賠償請求額「1円」に見解「残念。1億にしてほしかった」

紀藤正樹弁護士が15日、X(旧ツイッター)を更新。著名人になりすました詐欺広告の被害に遭っている実業家の前澤友作氏が同日、自身のXを通じてMeta社とFacebook Japan社を提訴し、その損害賠償請求額が「1円」だったことについて「残念。1億にしてほしかった」との見解をつづった。

前澤氏はこの日、訴状の画像を添付して「Meta社及びFacebook Japan社それぞれを本日提訴しました。損害賠償請求はあえて1円にしました」と投稿。さらに「彼らの行為が違法なのか合法なのかまずははっきりさせたいと思います」とした上で、「彼らが努力している(してないとしか思えないけど)という詐欺広告対策についての具体的な内容提示、並びに責任者に対する法廷での証人尋問を求めます。違法となれば、詐欺被害者の損害賠償請求もやりやすくなりますし、なにより詐欺被害抑止の大きな一歩になるものと思います。頑張ります」と説明した。

前澤氏の投稿に対し、紀藤氏は「残念。1億にしてほしかった」と感想をつづり、弁護士の立場から「1円訴訟をした経験がある実務家として言いますが確かにお金欲しさでないことはわかるものの、裁判所も相手もどうせ1円の事件とたかをくくり訴訟への真剣さが落ちます。前澤氏の損害は1億でもおかしくない」と解説した。

紀藤氏の投稿に対し、フォロワーからは「訴額が、謙虚すぎますね」「別にそこは良いと思います。この裁判で勝てれば前例ができ、他に困ってる人達が 訴訟に挑みやすくなるので」「同感です。『お金じゃないんだよ』アピールかも知れませんがアメリカ等での懲罰的損害賠償、慰謝料に慣れている企業にすればハァ?って感じになってしまうでしょうね」「せめて100億くらいは資格あるのでは」などと様々な意見が寄せられた。

(よろず~ニュース編集部)

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