資格停止・ワリエワがロシアのアイスショー出演発表で物議「どこに抜け穴が?」=現地報道

カミラ・ワリエワ

フィギュアスケート女子で北京五輪期間中にドーピング陽性が発覚し、4年間の資格停止処分となったカミラ・ワリエワ(18)が、アイスショーに出演すると発表され、物議を醸している。

ロシアメディア「スポーツ」などによると、2006年トリノ五輪アイスダンス金メダリストのタチアナ・ナフカ氏が、自身のアイスショー公式SNSで、今夏にソチで開催されるアイスショーにワリエワが参加することを発表。さらに「カミラ・ワリエワは私たちといくつかの役を演じることになる」と説明した。

ドーピング違反で4年間の資格停止処分となったワリエワがアイスショーに出るとあって、同メディアは「どんな抜け穴があるのか?」と報道。

「ナフカのショーは商業的なもので、国や州のサポートを受けておらず、共演者も引退した選手ばかりで、ワリエワと競演するリスクを負う人がいない」と指摘。アンナ・アンツェリビッチ弁護士の「スポーツ省やモスクワのスポーツ局が関与しているのかどうか、このショーの状況を検討する必要があるが、商業的なショーとして理解するならば、商業的パフォーマンスは、世界アンチ・ドーピング規定またはロシアのアンチ・ドーピング規則のいずれによっても禁止されてない。だから、カミラ・ワリエワに対する制裁はないはずだ」とのコメントを掲載した。

どこまでも波紋を広げそうだ。

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