保育園児の交通安全教室 海南市の自動車学校で開催

和歌山県のPRキャラクター「きいちゃん」を活用した交通安全教室がきょう(5月15日)、海南市の高台にある自動車学校で開かれ、近くの保育園の園児が、自動車学校のスタッフや警察官から横断歩道の渡り方などを教わりました。

これは、海南市且来(あっそ)の自動車教習所、ドライビング・スクールかいなんと海南警察署が、交通事故が多く発生するこの時期にあわせて海南市井田(いだ)にある「くるみ保育園」の園児とともに、毎年行っているものです。

園児たちは、警察官から、正しい横断歩道の渡り方を教えてもらったあと、実際に自動車学校の敷地内にある二輪車の教習コースで、着ぐるみのきいちゃんと一緒に手を挙げて道路を横断していました。

また、静岡県で発生した、園児を通園バスに置き去りにして死亡させた事件を教訓に、バスに閉じ込められたときの対応として、園児が1人ずつ警笛を鳴らして助けを求める方法を学んでいました。

参加した園児は、「楽しかった」「きいちゃんが可愛かった」などと話し、きいちゃんと一緒の交通安全教室にリラックスした様子で参加していました。

ドライビング・スクールかいなんの 岸良亮(きし・りょうすけ)さんは「和歌山は、ドライバーの横断歩道の停止率がとても低いので、子どもたちには、横断歩道を渡る時も安全を確認することや、バスの中に取り残された際には、周りの人に気付いてもらえるよう、警笛を鳴らすよう伝えました。こうした活動は、これからも続けていきたい」と話していました。

子どもたちを指導した海南警察署の楠間慎也(くすま・しんや)交通課長は、「ドライバーの皆さんは、横断歩道が近付いたらスピードを落としてほしい。小さい子がルールを守っているのを見て大人にも良い影響が出てほしい」と安全運転を呼びかけました。

ところで、交通安全教室に参加した保育園の年長組園児を含む132人は、教室の開催前に行われた保育園の津波避難訓練で、保育園から高台にある自動車学校まで15分程度の道のりを走ったり歩いたりして移動していました。

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