南島原市で地すべり…かつては3年前の大雨で【長崎県】

南島原市で大規模な地すべりが発生し、市は2世帯5人を対象に「高齢者等避難」を呼びかけています。

一方、13日に現場を訪れた長崎県の職員は「異変」に気付いていました。

幅約100メートル、長さ200メートルにわたり地すべりが発生したのは、南島原市南有馬町の大抜地区です。

KTN記者
「地滑りがあった現場です。この場所は3年前の大雨でも地滑りがおき、補修工事が行われていましたが今回同じ現場での地滑りとなりました」

市によりますと、地すべりは14日午前8時ごろに発生し、午後3時ごろまで周辺では樹木の折れる音が聞こえたということです。

近くに住む人
「滑りだしてから木の根や竹の根などの(折れる)音がした」

気象庁によりますと南島原市口之津では12日から13日にかけて80ミリを超える雨が
降っていました。

15日、市はドローンを飛ばして上空からも現場の状況を確認したほか、技術職員が地質の調査を行い原因を調べています。

この場所では3年前にも地すべりが起きていて、斜面の補強工事を終え2024年度からは道路の修復工事を予定していました。

しかし今回の地すべりによりさらに50メートル下まで土砂が流れ、工事は延期となりました。

繰り返す地すべりに近くの住民からは不安の声があがっています。

現場近くに住む人
「整備はしてあったからなるとは思っていなかった。今からまた心配ですね」

一方、13日現場近くを訪れた長崎県の職員は「地割れ」を確認していましたが市が把握したのは、14日でした。

南島原市 総務部防災課 永川 賢一課長
「前回よりも土砂の量は多いかなと幸い雨が降っていないからいいけどこれから梅雨に入るので雨が降ると前回より大きな被害が出るかもしれないので心配」

市は2世帯5人に対して「高齢者等避難」を呼びかけていて、今後、避難指示などに
切り替える可能性もあります。

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