生田絵梨花が「素晴らしき哉、先生!」で地上波連ドラ初主演。「とにかく必死に汗をかきまくる夏に」

生田絵梨花が、テレビ朝日系で今夏スタートする連続ドラマ「素晴らしき哉、先生!」(日曜午後10:00=ABCテレビ制作、開始日未定)で主演を務めることが分かった。地上波の連ドラ初主演で、高校教師役に挑戦する。

「素晴らしき哉、先生!」は、理不尽な教育現場を舞台に、2年目の高校教師・笹岡りお(生田)が、生徒や保護者、同僚など、あらゆる人間関係で板挟みになりながら、辞め時を探しつつも生徒のために奮闘していく姿を描く。脚本・演出は、俳優としてドラマや映画に出演する一方で、映画「同窓会」(2008年)で監督・脚本を手掛け、ドラマ「花より男子」(TBS系)などの脚本も手掛けた宅間孝行が務める。

りおは、夢と希望を胸に教育現場に飛び込んだZ世代の高校教師。しかし、その過酷さは想像を絶し、2年目にして退職を考えるほど、ストレスフルな毎日を送っている。「自由」を拡大解釈し奔放に振る舞う生徒、学校に過度な期待を寄せる保護者や近隣住民、トラブル処理を若手に押しつけてくる年配教師…。りおは、そんな毎日の愚痴をSNSの裏アカウントに吐き出したり、優しい彼氏に聞いてもらったり、「先生だって人間だ!」と適度に発散しながら、持ち前の元気と明るさでどうにかバランスを保っている。しかし、その我慢もとうとう限界に。辞職を決意するが、同じタイミングでクラス担任に急きょ欠員が発生し、穴埋めのお鉢がりおに回ってきてしまう。初めての担任で3年生を任されることになり、りおの教師生活はさらに茨の道となる。

生田は「今回初主演を託していただき、とてもうれしく感じています。先生という役どころにも緊張しますし、初めての大役を務め切れるだろうかと不安も大きいですが、私が演じる新米教師のりおも、過酷な教育現場に挫折寸前という状態から物語が始まるので、りおと手を組んで、走るも立ち止まるも転ぶも一緒にめげずに乗り越えていけたらと思います」と意欲を燃やす。

また、役づくりに関しては「りおは感情の振り幅が大きく、いいところも悪いところも真っ向からくらって放出していく印象があります。なので、自分もこれは相当赤裸々に臨まねばならないなと、撮影前の今はちょっと身構えています。ですが、1人で頭の中でどうにかできるものでもないと思うので、共演者の皆さまと接する中で生まれるものや反応を大事にしながら、りおという人物を探っていきたいです」と心境を明かす。

そして、「このドラマは先生の話ですが、生徒たちと過ごす学校の時間だけではなく、家族やパートナーとの私生活の部分も描かれます。1人の人間としての未熟さや愚かさを抱えながらも、先生として奮闘していくりおの姿に、視聴者の皆さんが少しでも前を向けたり、共感してもらえたらうれしいなと思います」と見どころを紹介しつつ、「とにかく必死に汗をかきまくる夏になると思いますが、この作品を終えた時、『素晴らしき哉、先生!』と腹の底から言えるように、言っていただけるように、全力で頑張ります!」と力強くアピールしている。

脚本・演出の宅間は「先生のなり手がいない!という窮状に、教育現場ではSNS上に“#教師のバトン”をつけて『教師の素晴らしさ』を投稿してくれ!と、現役教師に呼び掛けたところ、『教師がいかに大変か』という愚痴祭りで炎上という、ロックなエピソードが物語の原点です。そこをきっかけに調べると、現代における教育現場の実情や普段見えていない先生の実像が、何とも演歌チックに浮かび上がってきて、何なら、若いZ世代がその下のα世代の人生の道しるべとなるというファンクな現実を知るにつけ、先生たちの応援歌を作りたい!という衝動に駆られました」と制作の経緯を語る。

加えて「物語は、若手のひよっ子ヘナチョコ教師と令和の今に生きる高校生たちを中心に、そこに関わる人たちの人生の悲喜こもごもを描いた王道ポップスな青春群像劇」と表し、「俳優陣は、生田絵梨花さんを筆頭に、明日の日本を背負うパンクでフレッシュな若手たちが盛りだくさん、そして粋でジャジーな大人俳優たちがこれでもかと集結してくれました。日本の民放ドラマは遅れている、何なら終わってるなどとちまたではハードコアに嘆かれて久しいですが、そんな中、私としては久しぶりに民放連ドラの執筆、そして監督を務めます。ドラマ好きな方はもちろん、辛口の方、めったに見ない方にも、納得いくこだわりの作品をお届けするつもりです。日曜の夜に笑顔になれて、ちょっぴりグッとくるソウルな人間ドラマ『素晴らしき哉、先生!』どうぞご期待ください」とメッセージを寄せている。

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