福島市にある福島成蹊高校。
きょうの主役は、ここに通う高校2年生、佐々木玲偉(れい)さん。
一見見ると、ごく普通の高校生ですが・・・
\---親友「穏やかで優しい気配りができて、あんなにすごいプレーができるとは想像できないですね。」
\---親友「かっこいい人です。」
\---担任「あんな動きするなんて想像できない。普段の学校生活の姿とは全く別人のよう。」
佐々木さんは、多くの人を魅了する存在。
あのハードな競技で一躍、脚光を浴びています。
こちらが福島市にある練習拠点のボルダリングジム。
佐々木さんの両親が経営しています。
登ろうとするものを拒む空間に広がる、無数の障害物。瞬時にルートを探し登る・・・まさに壁面の頭脳戦です。
佐々木選手は、スポーツクライミング界で将来を嘱望されている若きクライマー。
\---佐々木さん「日本代表になることが夢です。自分はこの競技しかできないと思っていたので自分が一番輝けるスポーツだと思った。」
東京オリンピックで正式種目となった「スポーツクライミング」は、世界中に2000万人以上の愛好家がいると言われています。
登り切った回数を競う、ボルダリング。
どの高さまで登ることができたかを競う「リード」
登る速さを競う「スピード」と3つの種目があります。
どの種目でも難解なのが、反り立つ壁に取り付けられている「ホールド」と呼ばれる突起。指先だけしかかからない浅いホールドもあります。
\---佐々木さん「小さいホールドを使わないとできないように設定されている課題もあるので、自分は持久力と指の強さがあると思うので それを生かして一つ一つ対応できるような練習をしてきました。」
4歳のころ、遊び半分で始めたクライミング。
大会に出場すると何とも言えない、ワクワク感に包まれていったといいます。
そして高校生になると、さらに力が付き日本のトップを狙える位置にまでたどり着きました。
\---佐々木さん「最初はお父さんの影響で登り始めました。」
\---佐々木さん「その姿を見ていたので尊敬しています。家族のサポートもあって大会にでれているので自分だけの戦いではないと思います。」
両親が元国体選手の佐々木家は、弟や妹もクライマーという、まさに「クライミング一家」。小学3年生の美月ちゃんも兄を目指して奮闘中です。
\---美月さん「お兄ちゃんといっしょに出て1位をとりたいです。誰よりも強くなってお兄ちゃんを超えれるようになりたいです。」
世界を目指す佐々木選手は、両親とともに一段高いレベルの技術を追いかけてきました。瞬発力、持久力、精神力・・・自分が持っているすべての力を磨き上げながら・・・何度も何度も壁に挑みます。
\---佐々木さん「1回落ちてしまってメンタルが削れてしまうと、普通に登れば登れる課題も焦って登れなくなることもあるので、登っている間に自分でその場で考えてすぐ体が勝手に動きます。」
壁を目の前にした選手は、コースを自分なりに吟味しムーブしていく・・・
思考と肉体をシンクロさせ、重力にひたすら抗って登ります。
彼の眼前にあるのは、史上最強とも言われる日本クライミングの頂点。
\---佐々木さん「大変ですね、どの世代も強くてすごい人がいっぱいいるので。これからもっと練習メニューをこなして世界に行かないと自分的にはだめだと思っているので。目標はパリオリンピックの次のロサンゼルス。」
\---佐々木さん「自分が一番輝けるスポーツだと思った。」
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『ステップ』
https://www.tuf.co.jp/general?id=147
福島県内にて月~金曜日 夕方6時15分~放送中
(2024年5月15日放送回より)
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