元AKB48・永尾まりやがアイドルグループをプロデュース 多様性メンバーで目指す〝次世代王道〟

アイドルグループをプロデュースする永尾まりや

元AKB48の永尾まりや(30)が、新アイドルグループをプロデュースすることが分かった。永尾が、多数のアイドル楽曲を手掛けてきたサウンドクリエイターチーム「formage(フォルマージュ)」とタッグを組んで始動するプロジェクト。一体、どんなグループを目指すのか? 本人は取材に対し、国民的アイドルグループの元メンバーならではの視点で今後の構想や理想像を明かした。

AKB48の9期生メンバーだった永尾は2016年にグループを卒業し、モデルや女優として活躍。現在は「アップグレードゴルフ」(テレビ東京系)にレギュラー出演中で、今年4月には長野県佐久市の観光大使に就任した。

そんな永尾が手掛ける次世代王道アイドルグループプロジェクトが始動。「Delight Producer」という立場で、ファンやメンバーなどすべての人々に対して「喜ばせる・楽しませる」(Delight)プロデュースを志向し、≠MEやラブライブ!などの楽曲制作に参加してきたformageとタッグを組む。メンバーの募集期間は5月15日~6月3日。

「私の経験を伝えていきたいのはありますけど、メンバー一人ひとりの良き相談役にもなりたい。アイドル時代、私はメンバー同士で相談したり、悩みを共有したりしていたけど、正解を導き出せないもどかしさも感じていた。アイドル経験者からのアドバイスって、すごい必要だったと思うんです」

目指すグループ像は〝次世代王道〟。とはいえ、募集するメンバーには多様性を歓迎する。

「7人ぐらいのグループを考えてます。求める人材は決めてませんけど、歌ならうまさよりも、感情をちゃんと歌に乗せて自信を持って歌えたり自己表現できたりする子は魅力的ですよね。女優を目指したり、eスポーツを目指したりする子とか。私もグラビアをやっていて(出版社などに)推薦しやすいので、1人くらいはグラビアをやりたい子もいてほしいですね(笑い)。メンバーそれぞれが違うジャンルで、ソロとしても活躍できる個性派揃いだとうれしい。ただ、アイドルはやっぱり前提として〝頑張る〟〝全力〟が大事。そういう子が集まったらいいなとは思っています」

AKB時代の同期メンバーは2代目総監督の横山由依、センターを務めた島崎遥香、ベンチャー企業の社長を務める島田晴香、ゴルフタレントでもある山内鈴蘭らまさに個性派の同期。「グループとして目指す夢はあっても、メンバーがお互いのことを応援できるのがすてきだなと思っています」と説明した。

群雄割拠といわれて久しい日本のアイドル界。現在はK―POPグループも活躍し、競争は激しさを増す。後発のグループには差別化がより求められるが…。

「こればかりはメンバーを見ないと。試行錯誤しながら方向性を見極められたらと思います。まだ自分の可能性が分からないけど、アイドルに人生を賭けたい子には私も応えたい。学校に入るような気持ちで応募してほしいし、私も先生のような愛情で接します。マネジャー的なこともするぐらい、メンバーと一緒の目線で頑張っていきたいと思います。心の支えになります!」

48グループ出身者でも板野友美をはじめ、アイドルプロデュースを手掛けるタレントが増えている。プロデューサーとしてアイドル時代さながらのライバル関係で切磋琢磨する。

「同じステージで、それぞれがプロデュースするグループが共演したらすごいですよね。とにかく私のグループは一人ひとりが羽ばたいて、グラビアなどソロとしても頂点を取ってほしい。オーディションに応募するだけでも思い出になると思う。人生は一度きり。いろんな方に応募していただきたいです」

今夏にお披露目の予定。永尾プロデュースの新グループに注目だ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社