韓国大統領夫人捜査の幹部ら異動 不正疑惑巡り、「政権圧力」疑念

韓国の尹錫悦大統領(左)と妻金建希氏=2023年12月、ソウル近郊(聯合=共同)

 【ソウル共同】韓国の尹錫悦大統領の妻、金建希氏の不正疑惑捜査を巡り、法務省が15日までに、ソウル中央地検の捜査担当幹部らの一斉異動を発表、保革双方のメディアが政権側からの圧力があったのではないかとの疑念を提起している。

 4月の総選挙で与党が大敗、李ウォンソク検察総長は今月2日、金氏が高級バッグを不正に受け取った疑いに関する捜査チーム設置をソウル中央地検の検事正に指示。世論を意識し本格捜査に乗り出したとみられた。だが法務省は13日、この疑惑の他に金氏の株価操作関与疑惑も担当する地検の検事正などの幹部らを一斉に異動させると発表した。

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