武田修宏氏がJFAプロジェクトで復興支援活動「想像以上に倒壊した建物が多く…」

復興支援活動を行った武田氏

サッカー元日本代表FW武田修宏氏(57)が15日、能登半島地震の復興支援を目的とした日本サッカー協会(JFA)の「能登半島地震復興支援プロジェクト」で、石川県の能登町松波こども園と輪島市立町野小学校を訪問した。

武田氏は本プロジェクトの第1回で、元日本代表のFW永島昭浩氏、GK都築龍太氏、MF橋本英郎氏、MF石川直宏氏らとともに、保育園や小中学校でサッカーの指導を実施。第2回では、石川県金沢市出身の北京五輪ソフトボール女子金メダリストの坂井寛子氏と一緒に授業を実施。前日14日は永島氏や坂井氏、ブロテニスプレーヤーの笹原龍も参加して能登高校で授業を行った。

そしてこの日はサッカーを指導して子どもたちと交流。武田氏は「輪島はまだまだ想像以上に倒壊した建物が多く、なかなか復興が進んでおらず、まだまだ支援が必要でした」と被災地の実情を説明。「今日の午前、午後のサッカー指導には、サッカー経験のない子どもたちが参加しました。たくさんの笑顔があり、被災に負けない子どもたちの元気な姿がありました」と交流を通じて、復興に力を注ぐ子どもたちから逆にパワーをもらった様子だ。

また、15日はJリーグが開幕した記念日とあって「今日は5月15日。31年前は1993年にJリーグが開幕した日で、31年前はプロサッカー選手としてピッチに立っていた。今日は場所や立場は変わりますが、被災地にある松波こども園と町野小学校で、子どもたちと体育館で先生としてサッカーでいい汗をかいていました。現場に来ると、いろいろと感じたり、いろんな方々に出会い、日々自分を成長させてくれます」と感慨深げに語った。そして「関係者のみなさん、ありがとうございました」と感謝の言葉を口にしていた。

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