スウェーデンCPIF、4月は前年比+2.3% 目標付近で安定

[ストックホルム 15日 ロイター] - スウェーデン統計局が15日発表した4月の消費者物価指数(CPI)は、金利変動の影響を除外したCPIFが前月比0.3%上昇、前年比2.3%上昇となった。

中央銀行の目標である前年比2%付近で安定的に推移している。

中銀が特に注視している変動の激しいエネルギーを除くCPIは前年比2.9%上昇。

市場予想はCPIFが2.4%上昇、エネルギーを除くCPIが3.0%上昇だった。

キャピタル・エコノミクスの欧州エコノミスト、エイドリアン・プレッテジョン氏は「5月のインフレ統計に大きなサプライズがない限り、中銀は6月下旬に金利を据え置くだろう」とした上で「景気が低迷し、物価上昇圧力が緩和しているため、今年は計75ベーシスポイントの利下げが実施される見通しだ」と述べた。

中銀は先週、8年ぶりの利下げを実施。主要政策金利を4.00%から3.75%に引き下げた。インフレ見通しが維持されれば今年後半にあと2回利下げする可能性があるとも表明した。

次回の政策決定は6月27日に発表となる。

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