高校の学食などで出る生ごみをたい肥にして食品リサイクル ハンバーガーの食材にも 香川

香川県立琴平高校で学食の運営を行っている「森と山」(琴平町)は、学食などで出る生ごみを県立農業大学校に提供し、発酵処理・たい肥化して野菜などを育ててもらう「食品リサイクル」の取り組みを行っています。

琴平高校の食堂(2023年12月)

1月、琴平高校OBの農業大学校生から「厨房で毎日出る野菜くずを譲ってほしい」と依頼がありました。学食だけでなく運営するカフェや宅配弁当の分も合わせると毎日数十キロの生ごみが廃棄されていたことから、農業大学校の栽培実習の教材として使ってもらうことにしました。

実習で育った野菜や果物は、地域の旅館や食堂が購入しています。「森と山」でもそれらを仕入れ、地域内で食品リサイクルの循環を活発にしようと取り組んでいて、3月末から琴平高校の学食のサラダなどにも使われているということです。

また、金刀比羅宮の参道脇で営業する「Cafe森と山(※)」で、採れたレタスやアスパラガスなどをのせた「こんぴらバーガー」を1280円で販売し、食品リサイクルの取り組みを多くの人に知ってもらうことにしています。今後も多くの野菜を育ててもらい、バーガーのメニューを増やしていきたいと話しています。

※Cafeのeは上に「’」がつく

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