リハビリ中断で復帰未定も千賀滉大に待望論! 米メディアは改めて昨季12勝右腕の必要性を強調「センガの状態がメッツの成績を左右する」

右肩の張りで60日間の負傷者リスト(IL)入りしているニューヨーク・メッツの千賀滉大が今週に入り、実戦復帰が当初の予定より遅れるとして、自身による説明が行なわれたことが米国内で報じられた。

千賀本人が復調まで、まだ時間が必要であると判断したことは今後、シーズンを戦う上でのコンディションを考慮した結果であることは言うまでもない。だが昨季同様、今シーズンも苦戦が続いているメッツにとって、千賀の存在が極めて重要であり、右腕の復帰を望む現地メディアの声も伝えられている。

米スポーツサイト『CLUTCHPOINTS』では、現地時間5月14日に千賀やメッツの現状についての特集記事を配信。その中で、「今のメカニクスでは100パーセントの状態で復帰できるとは思わなかった」と千賀が語った、回復状況を説明したコメントを掲載している。

同メディアは、「彼は肩の問題と戦っている。メッツファンは彼が今頃戻ってくることを期待していた。センガは現地メディアを通じて、まだリハビリを始めていない理由を明かした」と綴っており、その上で12勝をマークした昨季の実績を振り返りながら、「メッツのローテーションにはセンガが必要だ」と訴えている。

現在のチーム状況について、「メッツは2024年、現在も勝率5割付近で推移している。まだNLワイルドカードを狙えるかもしれないが、センガの怪我の状態が今シーズンのメッツの成績を左右するだろう」と主張。

さらに、「ニューヨークの投手陣は防御率11位、WHIP19位、失点13位、被本塁打2位となっている。メッツはなんとか生き残る方法を模索しているが、センガが復帰すればさらに一歩前進するだろう」として、各スタッツを並べながら千賀の必要性に言及している。

また、「ニューヨークは間違いなくプレーオフ進出を目指している」と見通しながらも、現在のチーム状態では7月に「売り手」に回る可能性が高いと予想し、「今のところ、彼らがポストシーズンに本格的に進出することを想像するのは難しい」などと記している。

シーズンが進むにつれ借金が増えているチームの現状を指摘しつつも、あくまでも同メディアは千賀の万全の状態での復帰を待つとして、「メッツは今後も彼の状況を注意深く監視し続ける」と強調し、トピックを結んでいる。

今季、エース格にも位置付けられていた背番号34には、現在も大きな期待が寄せられていることは明らか。復帰時期は見通せていないものの今後、昨季のようなパフォーマンスが再現されることを願うばかりだ。

構成●THE DIGEST編集部

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