韓国カカオ、進出から3年で欧州のウェブトゥーン事業撤退=韓国ネット「日本の漫画を超えるはずでは?」

15日、韓国・ニューシスによると、韓国のインターネットサービス会社カカオのグローバルコンテンツ子会社であるカカオピッコマがフランスから撤退する。資料写真。

2024年5月15日、韓国・ニューシスによると、韓国のインターネットサービス会社カカオのグローバルコンテンツ子会社で、日本デジタルコミックプラットフォーム「ピッコマ」を運営するカカオピッコマが、フランスから撤退する。記事は「フランスを含む欧州のウェブトゥーン(韓国発のデジタルコミック)市場の成長の勢いが当初の予想より弱まったことが原因とみられる」と伝えている。

記事によると、カカオピッコマは欧州法人ピッコマヨーロッパの事業撤退手続きを進めている。カカオピッコマは21年9月にフランス・パリに欧州法人を設立し、22年3月からフランスで正式にサービスを開始した。フランスはデジタルコミック市場が急成長している上、日本の漫画の人気が高いことで知られている。フランスを拠点に欧州市場を攻略する計画で、現地でのサービスを通じてカカオページなどで展開する韓国のウェブトゥーンを欧州で提供してきた。しかし予想と異なり、フランスのデジタルコミック市場の成長の勢いは鈍かった。市場調査会社コグニティブマーケットリサーチはフランス市場が年平均3.1%ずつ成長すると予想し、世界の平均(5.1%)を下回った。撤退の決定により「ピッコマ」は、今年9月にサービスを終了するという。

カカオピッコマは今後、日本のウェブトゥーン市場に注力するものとみられている。カカオピッコマは昨年に日本で年間取引額が1000億円を超え、20年7月から現在までグローバルデジタルコミックプラットフォーム1位を記録している。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「ウェブトゥーンが日本の漫画を超えつつあると言っていなかった?。それなのに撤退?」「つい最近までうまくいると言っていたのに」「あんなに人気があると騒いでいたのになぜ」「日本の漫画はフランスで大人気だよね」「これが韓国ウェブトゥーンの未来だ」「フランス、ドイツ、英国も漫画大国だから厳しいよ」「日本現地でも日本のアプリに負けているそうだ」などの声が寄せられている。(翻訳・編集/堂本)

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