【ソフトバンク】小久保監督が語った連敗阻止の分水嶺「柳田が1球で仕留めてくれた」

ソフトバンク・小久保監督

首位を快走するソフトバンクは15日の楽天戦(楽天モバイル)に7―3の逆転勝ちで連敗を阻止した。貯金は再び今季最多タイの14。昨季、悪夢の12連敗の起点となった仙台だけに、悪いイメージを払しょくする意味でも価値ある勝利だった。

試合後、小久保裕紀監督(52)は「長谷川がよく踏ん張った。石川があんまり本調子じゃなくて、1イニングにヒット2本ずつ打たれて、あの失点で収まっていたからチャンスがあった」と言及。先発の石川柊太投手(32)が今季チームの先発陣では最短となる4回途中KOに追い込まれる中で、2番手でイヤな流れを食い止めた長谷川威展投手(24)をたたえた。「(石川を)3回で切ってもいいかなとも思ったんで、ちょっと(継投が)遅れたかなって思ったんですけど(4回一死二塁から)長谷川が左右関係なく抑えてくれたのが今日のポイントだった」。2勝目をマークした中継ぎ左腕に惜しみなくスポットライトを当てた。

勝負の分水嶺は5回の攻撃にあった。指揮官は、決勝の逆転2点適時二塁打を放った柳田悠岐外野手(35)に最敬礼。「(無死二、三塁で川瀬)晃が凡退した後に、やっぱり柳田が1球で仕留めてくれた。あれでチームの雰囲気がガラッと変わった。あのままズルズルとチャンスで点が入らないと、イヤな展開になっていた」。絶好機ゆえに重圧がかかる局面。チームを勇気づけた絶対的主砲の一打を称賛した。

強力なリリーフ陣がこの日も零封リレーで、救援陣の連続無失点は25回2/3に伸びた。今のチームは劣勢の展開でも動じず、反発力がある。先発が崩れたゲームを中継ぎが安定させ、前の打者が倒れても後ろの打者がしっかりカバーする。投打ともに〝助け合い〟が光った勝利だった。

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