国民民主・玉木代表 6月実施〝定額減税〟に不満「1回きりでなく、基礎控除を上げようと」

街頭演説会を開いた玉木雄一郎代表

国民民主党の玉木雄一郎代表が15日、東京・三軒茶屋キャロットタワー前で、都連議員たちと街頭演説会を開いた。

玉木氏はマイクを握ると、定額減税実施について話し始めた。

「来月(6月)、みなさんに定額減税ということで住民税で1万円、所得税で3万円の減税が1人あたり行われます。家族3人いれば12万円になるんですが、もともと税金を払っていない人は6月で引ききれないので、長い人は、11か月かけて減税します。だから(減税に)実感がない人が多いと思います」と説明した上で「私たちは1回こっきりの減税ではなく、基礎控除を上げましょうと言っている。(物価が上がり)生きていくためのコストが上がっていますから。基礎控除を上げれば、すべての方に減税の税負担が恩恵が呼ぶわけなんです」と訴えた。

今月、「セキュリティークリアランス」制度の創設に向けた法律が国会で成立したことにはこう触れた。

「日本のセキュリティークリアランス法案には、セクシャルビヘイビア、性的行動が入っていないんです。国会の質問で(政府に)聞いたら『そういうこともしっかりチェックしていますよ』と言うんですが。日本のセキュリティークリアランスは『米国に比べて甘いよね』と思われたら、米国が主導する国際開発、共同研究に入れてもらえないんです。そうすると共同開発が遅れるので、いろいろな技術が日本に蓄積されない。私はまだまだ(同法律は)穴が開いていると思うので、これからの運用のなかで政府に引き続き求めていきます」

最後に玉木氏が「われわれは給料を上げる、手取りを増やす、そしてしっかり国を守る、エネルギー政策を含めたインフラを整えていく、そういうことをやりながら、ご家庭の課題にもしっかりピンポイントで光を当てた政策をやっています」と集まった聴衆に強く訴えると大きな拍手を浴びせられた。

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