大岩ジャパンのエース、柏・細谷真大が今季初ゴールの劇弾「ここから量産していきたい」

柏・細谷真大

明治安田J1リーグが15日に行われ、柏は湘南戦(三協F柏)でエースFW細谷真大(22)が後半アディショナルタイムに決勝ゴールを奪う鮮烈な活躍で2―1と逆転勝利を飾った。

柏は先制を許す苦しい展開となったが、チームを救ったのは苦しんできたエースだ。

まずは後半32分にペナルティーエリア内で粘り強さを発揮してFW木下康介のゴールをアシスト。そして同点で迎えた後半アディショナルタイムに、MF島村拓弥からの右クロスに絶妙なトラップを見せてすぐさま右足シュートを突き刺して値千金の勝ち越し弾を生み出した。

今季は開幕から無得点が続き、リーグ戦9試合目でついに待望の初ゴール。ホームのスタジアムは熱狂の渦に包まれた。

細谷は「トラップしてから速く動いた。入ってくれてよかった」と殊勲の一発を振り返り「時間帯もそうだし、逆転というところも。ここからはいあがっていく一つの要因になってくると思う」と持ち前の勝負強さを発揮するゴールに会心の表情を浮かべた。

大岩ジャパンのエースとして臨んだパリ五輪アジア最終予選を兼ねたU―23アジアカップでは、序盤こそ不振だったが、死闘を演じた準々決勝カタール戦で延長に決勝ゴールを奪うなどエースの役割を果たした。

「それは関係していると思う。ここから量産していきたい」と大舞台で一皮むけて、エースがいよいよ覚醒しそうだ。

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