被爆体験を伝える紙芝居を製作へ 高校生が執筆や作画、英訳【長崎県】

長崎原爆被災者協議会が高校生と協力して新たな紙芝居を作り、被爆者の経験を世界に発信します。

その最初の一歩として、高校生たちが被爆者から話を聞きました。

活水高校を訪れたのは、11歳のときに爆心地から1.3キロの岩屋山で被爆した松尾幸子さん(90)です。

きょうは平和学習部の1、2年生9人が松尾さんから話を聞きました。

松尾幸子さん
「急にピカーっと白いような黄色いような光が光った」

長崎被災協は被爆80年に向けて、被爆体験を描いた動画に英語ナレーションをつけてインターネットに公開する取り組みを進めています。

10本程度を予定していて、その中で初めてオリジナルの紙芝居を製作することになりました。

執筆から作画、英訳まで平和学習部が担います。

当時の生活や思いを知ろうと積極的に質問をしました。

高校生
「戦時中はイモ以外なら何を食べた?」
松尾さん
「イモや大根を食べていた。米の中に大根を刻んだのを入れて炊いていた」

高校生
「これからの世代にどうしてほしい?」
松尾さん
「世界中から戦争をなくすこと核をなくすというのが私達の願い」

紙芝居の作画担当 島田朱莉さん(2年)
「日常から原爆が落とされたことで何もなくなった。悲惨さの対比を絵で表すことが
できたらと思う」

平和学習部は8月9日に間に合うように紙芝居を完成させたい考えです。

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