ニュルのタイムはすでに先代超え『ポルシェ911』初のハイブリッドモデル、5月28日に世界初公開へ

 ポルシェは、同ブランドを象徴するスポーツカーである『911』にハイブリッドシステムを搭載した新型モデルの開発が完了したことを明らかにし、5月28日にこのクルマのデジタル・ワールドプレミアを行うと予告した。

 市街地、田舎道、そしてサーキット、極寒の地から灼熱地帯まで、世界中のあらゆる条件下で累計500万kmを超える開発テストを経て、市販準備が整えられた新しいポルシェ911。60年以上の歴史を持つ同車種は、モータースポーツの分野ではすでにハイブリッド化の経験があるものの、一般向けに市販されるモデルは一貫して純エンジン車であった。

 そんな911がパフォーマンス重視のハイブリッドシステムを身につけ、この2024年に登場する。ポルシェブランドのアンバサダーであるヨルグ・ベルグマイスターは、「新しい911はサーキットでもかなり速くなった。グリップの向上、パワーの大幅な増大、そしてパフォーマンスハイブリッドの自然なレスポンスも大きなメリットだ」と語った。

 このコメントのとおり、ハイブリッド版911のテスト車両は“ノルドシュライフェ”ことニュルブルクリンク北コースでのテストで、先代モデルのタイムを8.7秒上回る7分16秒934をマークした。注目すべきは、ベルグマイスターが乗り込んだこの開発車両が、標準ロードタイヤに加え数世代前からオプション設定されている固定式リヤウイングを備えたエアロキットを装着しただけの状態で、その他に特別な装備は施されていなかったことだ。

 よりダイナミックな走りを実現するパフォーマンス・ハイブリッドを搭載した新型ポルシェ911のワールドプレミアは、5月28日(火)22時よりポルシェのYouTubeチャンネルLinkedInで配信される。

ハイブリッドシステムを搭載する新型ポルシェ911は、ノルドシュライフェでのパフォーマンステストの過程で7分16秒934をマーク。先代モデルのタイムを8.7秒上回った
911および718モデルライン担当副社長のフランク・モーザーは、「新型911は、ドライブトレインの負荷が高い峠道の過酷な状況でも、あるいはストップ&ゴーの多い市街地の交通環境でも、最も困難な課題を見事に克服しています」と語る
新型ポルシェ911 ドバイでのテストの様子

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