「新鮮味がなく」山P主演『ブルーモーメント』止まらぬ視聴率「右肩下がり」突破のカギは「独自の世界観」

5月15日、山下智久主演のドラマ『ブルーモーメント』(フジテレビ系)の第4話が放送される。

8日に放送された第3話の平均世帯視聴率は6.9%、個人視聴率は3.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)。第2話(1日放送)の平均世帯視聴率8.4%、個人視聴率4.8%から、大きくダウンしてしまっている。

『ブルーモーメント』は、気象災害で脅かされる人命を守るべく、現場の最前線で救助に立ち向かうSDM(特別災害対策本部)メンバーの奮闘を描く内容。山下は、そんなSDMのチーフを務める気象研究官・晴原柑九朗を演じている。

第3話までの感想を、Yahoo!ニュースのコメント欄から拾ってみると、

《医療でも裁判でも無い、気象というテーマに興味津々でワクワクしながら見ましたが、途中から王道というか、よくあるパターンで新鮮味がなく、、》

《怪獣が出てこないウルトラマンの科学特捜隊みたいですな》

《山Pは好きだけど、ストーリーがなんか興味が湧かない》

など、物語に入り込めない、という意見が多いようだ。

ドラマにおいて“視聴率男”の異名を取る山下が、地上波民放ドラマに出演するのは、2019年の『インハンド』(TBS系)5年ぶり。フジテレビ系の連続ドラマ出演は、2017年の『コード・ブル―-ドクターヘリ緊急救命-』以来、7年ぶりのことだ。

「今回のドラマは、舞台が気象庁気象研究所という、珍しい設定です。気象学を用いて災害に立ち向かうという新しい視点のヒーロードラマということもあり、放送前から大きな注目を集めていました。

しかし、『災害や人命救助がテーマ』『組織をよく思わない敵対する人物の存在』『国家や政治家とのかかわり』というのは、じつは舞台こそ違えど、ドラマにはお決まりの設定。そのため『コード・ブルー』や、日曜劇場『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(TBS系)に似ているなど、比較されてしまう結果になっています。気象研究所ならではの独自の世界観や、ストーリー展開をいかに進められるか。作品の成否はそこにかかっていると思います」(芸能記者)

当たる作品に共通点はつきものだが、そればかりだと、視聴者は退屈してしまう。

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