<レスリング>【2024年西日本学生春季リーグ戦・特集】「西日本学連から男女平等を広めていきたい」…13年ぶりの女性学生委員長の西留萌々花さん(帝塚山大)

西日本学生連盟で13年ぶり3人目の女性の学生委員長に就任した西留萌々花さん(帝塚山大=関連記事が、委員長としての初の大会を終え、「大きなミスもなくできたと思います」と胸をなでおろした。

連盟の仕事は1年生のときの2021年からやっているが、委員長となってからは初めての大会。新しい委員も入ってきての新体制での運営は、やはり多少の緊張があった様子。決勝戦後のインタビューでは、まだ“仕事の途中”ということもあってか、思うような言葉が出ず、マット片付けと表彰式が終わり、最後まで手を抜かずにやり切ったあとでの対応となった。やはり、トップとしてのプレッシャーはあったのだろう。

▲表彰式を取り仕切る西留萌々花委員長

本格的な準備は大会の1ヶ月くらい前から始まり、「その頃から責任感を抱いていた」と言う。終わってみれば、運営に支障があるようなミスはなく、「無事に終われてよかった」と話したが、細かなミスはいくつかあり、「反省すべき点はありました」と言う。

秋季リーグ戦(12月7~8日)までの間に西日本学生新人選手権(7月13~14日)と西日本学生選手権(9月27~29日)があり、全日本学生連盟の主管だが全日本大学選手権(11月9~10日)も大阪で行われる。「個人戦の方が忙しくなると思います」と予想。全力投球で経験を積み、自身の最後のリーグ戦を「最高の形にしたい」と気持ちをこめた。

男女平等は世界のスポーツ界の課題であり目標。選手数だけでなく、役員や審判員も男女同数が求められているが、レスリング界は大きく遅れをとっているのが現状。西留委員長は「西日本学連は7割くらい、女子委員が活動しています。西日本学連から男女平等を広めていきたい」と話し、女子委員か生き生きとして活動できる連盟を目指す。

閉会式では、吉武行寛・西日本学生連盟会長が「男女の選手数は大きく違っている。将来、男女同数になってほしい」と話し、レスリング界の大きな課題の解消を望んだ。

▲学連委員のサポートを受け、常に試合運営に気を配る西留委員長(右端)

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