【フィリピン】メラルコ系企業、周辺国で予備電源建設[公益]

フィリピンの配電最大手マニラ電力(メラルコ)の発電子会社メラルコ・パワージェン(Mジェン)は15日、傘下のシンガポール企業が計画していた予備発電施設の建設について同国当局から承認を得たと発表した。需給逼迫(ひっぱく)時の電源として役立てる。

Mジェン傘下のパシフィックライト・パワーが、シンガポールのエネルギー市場監督庁(EMA)から承認を得た。西部ジュロン島に短時間で発電可能な「ファストスタート発電ユニット」を2基設置する。総発電容量は10万キロワットとなる。

契約期間は25年間で、建設・所有・運営(BOO)を同社が担う。2025年6月までの稼働を見込む。

パシフィックライトは、Mジェンと香港の複合企業第一太平(ファースト・パシフィック)の合弁企業。シンガポール西部ジュロン島で液化天然ガス(LNG)発電所2カ所(総発電容量80万キロワット)を手がけている。

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