【タイ】三越伊勢丹、24年度中に首都でデパ地下出店[商業]

三越伊勢丹ホールディングス(HD)は14日、タイの大手財閥TCCグループが首都バンコクで開発を進めている大型複合施設「ワン・バンコク」のプロジェクトに参画すると発表した。2024年度中に、同施設で日本の「デパ地下」をイメージした高級スーパーマーケットを出店する。

高級スーパーの店舗面積は約4,600平方メートル。スーパーの出店の他、ワン・バンコクに隣接するオフィスの開発や、運営事業にも参画する。三越伊勢丹は昨年7月にフィリピンのマニラ首都圏で商業施設とコンドミニアム(分譲マンション)の複合施設「MITSUKOSHI BGC(三越BGC)」を開業しており、長期的にはタイの開発プロジェクトと合わせて累計100億円規模の営業利益を見込んでいる。

ワン・バンコクは108ライ(17.28ヘクタール)超の敷地にオフィスビル5棟、ホテル5軒、コンドミニアム3棟、商業施設などを開発する国内最大規模の複合施設プロジェクト。開発投資額は1,200億バーツ(約5,130億円)。

三越伊勢丹は2020年8月、議決権49%を持つ連結子会社イセタン(タイランド)が運営していたバンコク中心部の大型商業施設「セントラル・ワールド」内の「バンコク伊勢丹」を閉店している。

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