イスラエル、ガザ巡り明確かつ具体的な計画策定すべき=米国務長官

[キーウ 15日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は15日、パレスチナ自治区ガザで政権の空白状態が生じ混乱で溢れかえる可能性があるとし、イスラエルはガザの将来について明確かつ具体的な計画を策定する必要あると述べた。

キーウでの記者会見で「われわれはイスラエルによる占領を支持していないし、今後も支持しない。また、もちろんガザにおけるイスラム組織ハマスによる統治も支持しない。われわれは、それがガザの住民とイスラエルにとってどのような結果をもたらすかを何度も見てきた。われわれは混沌で溢れかえりそうな無政府状態や空白状態を容認することはできない」と指摘。「イスラエルが(ガザの)将来に何ができるか、何をしなければならないかに焦点を当てることが不可欠だ」とし、「明確かつ具体的な計画が必要であり、イスラエルが自国の考えを提示することを期待している」とした。

一方、イスラエルのネタニヤフ首相は「ハマスが存続する限り、『その翌日』に関する話は全て中身のない単なる言葉になる」と反論。「主張されていることとは反対に、われわれはこの複雑な問題を解決するために何カ月も様々な努力をしてきた。その一部は秘密裏に行われている」とした。

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