バイデン・トランプ候補、6月27日にTV討論会で対決 2回目は9月に

Nandita Bose Nathan Layne

[ワシントン 15日 ロイター] - 11月の米大統領選に向け、民主党のバイデン大統領と共和党のトランプ前大統領は15日、初回のテレビ討論会を6月27日に、2回目を9月10日に開催することで合意した。両氏は交流サイト(SNS)などへの投稿で、CNNとABCからの討論会への招待を受け入れたことを明らかにした。

バイデン氏は動画メッセージで「友よ、楽しませてくれ」とトランプ氏に呼びかけ、「いつでも、どこでも(相手になる)」と述べた。

トランプ氏は「いかさま(crooked)ジョーと討論する用意と意思がある」とした上で、バイデン氏をこれまでで「最悪の討論相手」と呼んだ。

CNNは、初回討論会はジョージア州アトランタのスタジオで無観客で行われ、ジェイク・タッパーとダナ・バッシュの両アンカーが司会を務めると発表した。同州は大統領選で最も接戦が予想される州の一つ。

第2回討論会はABCが主催する。副大統領討論会は共和党全国大会後の7月に開催予定だ。

バイデン陣営とトランプ陣営が討論会への参加にあたり求めている条件は異なっている。バイデン氏側は討論の中断を減らすために厳格なルールのもとで2回の討論会に参加すると表明している。一方、トランプ氏側は場を「盛り上げるため」に、大きな会場で2回以上の討論会を開くことを求めた。

一方、大統領選に無所属で出馬している弁護士ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏はXへの投稿で、6月20日の期限までにCNNの討論会に参加する条件を満たすと主張したが、参加資格を得られるかどうかは不明。

CNNは、討論会に参加する候補者が選挙人投票数270に達するのに十分な数の州の選挙に立候補し、登録有権者または投票権を持つ可能性の高い有権者を対象とした4つの全米世論調査で少なくとも15%の支持率を獲得することを義務づけている。ロイター/イプソスの最新調査では、ケネディ氏の支持率はわずか13%だった。

バイデン氏はまた、伝統的に超党派団体が秋に主催する3回の討論会には出席しないと通知した。トランプ氏もこれまでに欠席する考えを示していた。

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