グラミー賞受賞のサックス奏者デヴィッド・サンボーンが死去

ジャズサックス奏者のデヴィッド・サンボーンが死去した。78歳だった。スティーヴィー・ワンダー、ザ・ローリング・ストーンズ、デヴィッド・ボウイらと共演し、グラミー賞受賞歴もあるデヴィッド、2018年に前立腺がんと診断された後もパフォーマンスを続けてきたものの、12日(日)に帰らぬ人となった。

本人のインスタグラムにはこう声明が投稿されている。「悲しみと重い心を以て、世界的に有名なグラミー賞を6度受賞したサクソフォーン奏者、デヴィッド・サンボーンが亡くなったことをお知らせします。サンボーンは、合併症を伴う前立腺がんとの長い闘病を経て5月12日、日曜日の午後に旅立ちました」「2018年から前立腺がんと付き合ってきたサンボーンですが、最近まで普段通りのコンサート日程をこなすことができていました。実際に2025年までコンサートのスケジュールが入っていたのです」

若い頃にポリオ(急性灰白髄炎)を患った際、医者から胸の筋肉を鍛え呼吸改善が図れると勧められサックスを始めたデヴィッド、1960年代後半には、ザ・ポール・バターフィールド・ブルース・バンドに参加、同バンドでウッドストック・ミュージック・フェスティバルのステージに立ち、その後はジャズシーンでキャリアを築き、1975年から2015年までに26枚のソロアルバムをリリースした。

シンガーソングライターの妻アリス・ソイヤーを残し逝ったデヴィッドについて同声明の最後には、「デヴィッド・サンボーンはコンテンポラリー・ポップとジャズ音楽の世界で、大きな影響力のある人物でした。『サクソフォーンをロックンロールに戻した』と言われています」と綴られている。

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