ビーチ・ボーイズ、ブライアン・ウィルソンを迎えての新曲制作を希望

ビーチ・ボーイズが、ブライアン・ウィルソン(81)との新曲制作を願っているという。妻でマネージャーだったメリンダ・レドベター・ウィルソンの死後、認知症が進行し後見人制度が適用されることとなったブライアンについて、同バンドのメンバーで従兄のマイク・ラヴ(83)は、本人の音楽に関する能力は健在で、一緒にスタジオに戻りたいとしている。

BBCラジオの『トゥデイ』でマイクはこう話す。「ドキュメンタリーの最後にパラダイス・コーヴ(ロサンゼルスのホテル)で集まったんだ。彼(ブライアン)は僕が忘れていた高校時代のことを思い出していた。彼の長期記憶は大丈夫さ」「音楽の能力は、彼が生きている限り持ち合わせている。けど医師の管理とケアは必要不可欠だ。彼の妻がそれをしていたんだ」

同バンドはディズニー・プラスから今月24日(金)に配信開始となるドキュメンタリー『ザ・ビーチ・ボーイズ』のプロモーション中で、マイクはこう続けた。「彼は自分に助けが必要なことはわかっている、けど僕らはまだ一緒にやれるし、実際近々会うつもりさ」「言うほどネガティブなことじゃない。ちゃんとケアを受けている限りね。自分の子供たちにも会っているし、きっちり世話してもらっている」

一方メンバーのブルース・ジョンストン(81)が「ブライアンとマイクがピアノを囲んだら、それはもうマジックだ、誰も止められやしない」と話すと、マイクは「新たな日々が始まり、僕らが一緒に何かできることを望んでいる。僕ら全員だ。素晴らしいものになる」と答えていた。

1960年代にサーフロックの雄として活躍した同バンドは2つに分裂、ブライアンとアル・ジャーディンが一緒の派に属し活動していた。

そんな同バンドの再結成についてマイクは2018年のローリング・ストーン誌でも検討しているとし、グラストンベリーで再会したいとも話していた。

更に、マイクはブライアンとの間に確執はないと強調、ちなみに同バンドの2019年に予定された「ペット・サウンズ・アンド・グレイテスト・ヒッツ」ツアーは、ブライアンが背中の緊急手術を受けメンタルヘルスの問題の懸念があるとして中止に、同バンドがブライアンと最後にステージに上がったのは2012年の結成50周年ツアーとなっている。

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